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【着てみた】「スーツみたいな作業着」女性版登場 現場作業以外に”子育て中の母親”にとっても使えるアイテム?

男性用に続き、女性用も発売

男性用に続き、女性用も発売

オアシススタイルは5月7日、ビジネススーツ型の作業着の女性用「ワークウェアスーツ」を販売した。価格は上下セット2万4800円(法人向け)から。上下各種のみや個人での購入も可能となっている。

同ウェアは「スーツを作業着にする」というコンセプトで開発された作業着。現場作業がしやすいようストレッチ性が強く、防水、速乾、撥水性のある素材を使用している。自宅での水洗い可、形状記憶が備わっている上、ファッション性にも優れた商品だ。

男性用が発売された3月下旬から約1か月で、清掃・設備・建設業界などから300件以上の問合せがあった。売上は月間目標の5倍以上となり、「女性用も欲しい」という声も120件以上寄せられた。

下半身ガッチリ系女子の太ももにもフィット、ヤンキー座りも余裕

ガーコポケット付きのジョガータイプを着用。どんな動きも大体できそう。

ガーコポケット付きのジョガータイプを着用。どんな動きも大体できそう。

筆者も女性用ウェアを着用してみた。男性用と比べ、ウエストゴムの伸縮性を30%アップしたというパンツは、ぴったりフィットする。下半身がガッチリした筆者でも楽な着心地だった。

身体を動かすと、やはり普通のスーツより断然動きやすい。ヤンキー座りをしても衣服のつっぱりは感じない上に、ジャケットの丈がお尻半ばまであるため、しゃがんでも下着が見えない。

しゃがんだとき、背中やパンツに全く突っ張り感を感じない。

しゃがんだとき、背中やパンツに全く突っ張り感を感じない。

防水仕様のため雨天時の野外取材でもアクティブに動けそうだ。所感ではあるが、ストレッチ性があり、防水・撥水・速乾、形状記憶という機能は、子育て中の母親も求める要素ではないだろうか。「スーツなのに動きやすい」というのはさまざまな現場で需要がありそうだ。

現場男性スタッフの「デートだから作業着から着替えてから退社する」の声も参考に

震災復興や東京五輪などもあり、清掃・設備・建設業界では人手不足が続いている。オアシススタイルの調査によると、20~30代の6割は、これらの業界にネガティブなイメージを持っているという。実際、同業界の総務・人事の悩みで最も多かったのは「若い世代の中途採用」(44.2%)や「現場社員のモチベーション低下」(41.3%)と、採用や労働意欲に関するものだ。

オアシスライフスタイルグループ代表取締役の関谷有三さんは「制服にこだわることで、これらの業界の意識や採用の質が変わるのでは」という想いから開発に着手した。

開発には苦戦したが、女性スタッフの「仕事終わりにそのままデートに行けるような服装」という意見をきっかけに、スーツ型ウェアの着想を得たという。現場作業を行う若手男性スタッフの「作業着のパンツで出勤するのが恥ずかしい」「今日はデートだから作業着のままではなく着替えてから退社する」といった声も参考になった。

また、業界内ではお客さんから「作業着を着崩したり、話し方が粗雑な無精髭の作業員が入ってくるのは怖い」という意見もあったという。

「水回りの事業部では、頻繁にお客様の自宅に上がって作業するのですが、大体家にいるのは奥様。女性目線で考えると、作業着の男性が来るよりもスーツの方が安心するのかなと」

作業着からウェアに変えて「身だしなみを気にする人が増えた」「評価が上がった」

業界の意識改善を目標に開発されたワークウェアスーツだが、実際に同社で導入すると、スタッフからは「髪型も気をつけなければいけないので面倒くさい」など否定的な反応が上がったという。

それでも1~2か月かけて徐々に浸透していき、「仕事帰りに友だちに誘われても対抗なくご飯にいけるようになった」「作業着は生地が厚く乾きにくかったが、これはあっという間に乾く」などの反応に変わっていった。結果的に、批判的な声はほぼゼロになった。髪型や身だしなみを気にするようになった人も増え、お客様アンケートのサービスに関する評価も良くなったという。

関谷さんは「このウェアを通じて、業界のイメージや働く人の意識を変え、この業界で働きたいという人を増やしたいと思っています」とコメントしている。

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