社会人のストレス理由1位「人間関係」でも「給料が高ければ毎日楽しく出社できる」と答える人も半数
チューリッヒ生命は5月16日、ストレスについての調査結果を発表した。調査は今年4月に実施し、全国1000人の社会人から回答を得た。
ストレスを感じている人は男性で71.6%、女性が75.2%となった。年代別に見ると、男性は40代、女性では20代で、ストレスを感じている人が多い傾向にある。昨年は男性で50代(80.0%)、女性は40代(80.8%)で最も多かったため、強くストレスを感じる世代が若年化していることが分かった。
ストレス原因に「仕事内容」「仕事量」を挙げる人は減少「働き方改革の成果かも」
勤め先でストレスになっていることの原因を聞くと、上位2つは「上司との人間関係」(38.9%)と「同僚との人間関係」(29%)。5位には「取引先との人間関係」(25.6%)が入っている。人間関係にストレスを感じる人は多いようだ。
3位は「仕事の内容」(27.2%)、4位は「仕事の量が多い」(26.8%)となっている。これらは共に昨年2位だったが、ランクダウンした理由について同社は、
「昨今”働き方改革”が叫ばれている中で、企業が従業員の仕事量を減らすために新たに人を採用をしたり、給料や福利厚生の見直しをしたり、従業員にとって働きやすい環境を整えているからなのかもしれません」
とコメントしている。
どのような職場であれば毎日楽しみを持って出社できるかを聞くと、「給料が高い」(49.9%)と答える人が約半数で、1位になった。以降「仕事にやりがいがある」(45.8%)、「会社の居心地が良い」(43.8%)、「素敵な仲間がいる」(37.6%)と続く。
20代女子の4割は五月病経験者 平均より約20ポイント増
五月病になったことがあると回答した人は男性で21.6%、女性で25%となった。性別・年代別に比較すると、男性は30代(28%)、女性は20代(39.2%)で最も多かった。五月病の原因だと思われるものを聞くと、男女ともに1位は「入社」(男性36.1%、女性38.4%)だった。また、女性は男性より「人間関係の変化」(男性26.9%、女性35.2%)、「自身のライフステージの変化」(男性13%、女性20%)をあげる人が多かった。
5月病にかかったときの対処法には、
「好きな菓子パンをひたすら食べて、血糖値を上げる」(26歳男性)
「休日はよく休むか、旅行でリフレッシュ」(25歳男性)
など、仕事以外の気分転換を挙げる人が多かったが、一方で、
「とりあえず何も考えず、職場に行く。行くだけでいいと思い、とりあえず行く」(28歳女性)
「とにかく考えないように、無心になろうと頑張る」(35歳男性)
という人も少なくなかった。五月病を受け入れ、深刻に考えないことも重要なのかもしれない。