「パワハラを受けたことある」2人に1人 許容できる残業時間は「最高40時間」が最多、連合が調査
仕事でのハラスメント経験を聞くと、50.2%が「パワハラを受けた」と回答。2位の「お客様・取引先などからの暴言等」(31.4%)に大きな差を付けた。4位は「セクハラ」で13.3%。「受けたことはない」は、30.2%で3位だった。
職場での困り事を相談できる相手は、1位は同僚で39.6%、2位は恋人・友人で33.6%だった。一方、相談できる相手がいないと回答した人は19.1%と約2割に上った。相談先に労働組合を挙げる人はわずか5%だった。
「給料や雇用形態が原因であきらめていること、不安なこと」を複数回答で聞くと、1位は「自分の老後」(39.1%)だった。2位は「クビ切り・雇止め」で24.5%、3位は「結婚」で21.9%、4位は「医療・介護」で17%となった。「不安はない・給料に満足」という人は16.6%だった。
今回の調査では、回答者の6割以上は正規雇用で、年齢も10代から30代の若年層が約8割を占めている。にも関わらず、「給料や雇用形態が原因であきらめていること、不安なこと」の1位が「自分の老後」だったのは、若い世代が将来について漠然とした不安を持っている証拠だろう。連合は調査を受け、
「今後とも、日常的に労働組合と接点のない人たちをはじめ、すべての働く人たちに向けて、こうしたイベント等を通じて、『働くことを軸とする安心社会』を構築することの大切さを訴えていきたい」
とコメントしている。