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Hagexさん、ブログの更新14年続け2万件の記事残す 日大アメフト騒動、ネットの炎上から匿名掲示板の書き込み紹介まで

ネットウォッチャーとして有名だったブロガーのHagexさんが6月24日、福岡市内で刺殺された。Hagexさんは、インターネットセキュリティ関連のウェブメディア編集長として働く傍ら、2004年から始めたはてなブログ「Hagex-day.info」で、ネットの噂や炎上などを取り上げ、精力的に更新していた。

ブログは1日に5・6回更新されることは珍しくなく、2017年は2501件の記事が掲載されている。生前の掲載記事数は2万6000件にも上っている。

殺害当日もおーぷん2ちゃんねるのネタを複数紹介

hagexさんのブログのキャプチャ

hagexさんのブログのキャプチャ

「ネットウォッチャー」として名を馳せたHagexさんだが、ブログは、ネットの話題を集めるために始めたものではなかったようだ。

開設初期の2004年4月の記事を見ると、就寝時間と起床時間の記録や、ゲーム、本の感想などで占められており、ネットの小ネタや炎上に関する内容は見られない。「6時間以上寝ているのに、今日はとても眠かった。眠い眠い眠い」など、ごくありふれた社会人の日常を記録したものが大半だった。

同年5月頃からは、自身も「なんだか日記と言うより、たんなるおもしろWebサイト紹介になってますな、ココ」と書いていたように、匿名掲示板や、それに関する自身の意見をまとめたものが増えていった。ネットの話題に関する記事は、その後緩やかに比率を増していく。

ブログの自己紹介欄に「発言小町、2ちゃんねる、炎上、有料メルマガ、はてな、デマといったテーマが大好物です」とあるように、Hagexさんが残した2万件の記事のうち大半は、2ちゃんねるに関連するものだ。殺害された同日も、おーぷん2ちゃんねるの投稿を紹介する「魔性の女」「逮捕された男」「有能なおじさん」といった記事を複数投稿していた。

日大アメフト部の騒動では理事長の交友関係に触れ「日大のダメップリが良くわかる」

匿名掲示板以外の話題では、最近は、日大アメフト部の騒動や、「朝日新聞デジタルの解約が死ぬほど面倒だった話」などの記事を投稿していた。対応の遅さを指摘する声が多数上がった日大アメフト部については、

「理事長とその周辺が腐りまくっており、前アメフト監督の内田氏も人事権を握る常務理事。彼に対して解任要求がでているけど、現理事長の田中英壽氏とその一派をバッサリ切らないと同じ問題は起こるでしょうね」
「以下、田中英壽氏と山口組6代目のツーショット写真だけど、日大のダメップリが良くわかる一枚」

と、理事長の交友関係について触れていた。

本人は爽やかで明るい人 ブログの書きぶりとは程遠い印象

ブロガーのはあちゅうさんやイケダハヤトさん、山本一郎さんや田端信太郎さん、梅木雄平さんといった著名人の言動に噛み付くことも少なくなかった。

2017年、はあちゅうさんが電通の岸勇希氏から受けたセクハラをカミングアウトした際には、はあちゅうさんの過去の言動も合わせ、「はあちゅうのセクハラ告発大炎上まとめ」と題した大作をアップしている。

LINEからスタートトゥデイ(現ZOZO)に所属場所を移した田端信太郎さんが今年6月、ツイッターで「過労死は自己責任」「子どもを3人持ったのはリスク分散」という趣旨の発言をした際にも、田端さんの発言や主要人物からのリプライをまとめて掲載していた。

人の痛い所を突く記事も多かったが、「炎上ネタ」扱いされた著名人がHagexさんの死を悼むツイート・ブログを書いているところを見ると、人柄の良い人だったのだろう。筆者(編集部T)が今年開催されたイベントでhagexさん本人と話した際にも、著名人のブログやツイートを丹念に読み込み、煙を嗅ぎつければ燃やしにかかり、火を見つければ油を注ぐ「Hagex-day.info」の書きぶりとは裏腹に、爽やかで明るい方という印象を受けた。

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