高校生の大学志願度ランキング1位「早稲田」 悪質タックルの日大は4位に入る
リクルートマーケティングパートナーズは7月18日、大学ブランドランキング「進学ブランド力調査2018」の調査結果を発表した。調査は今年4~5月に実施し、2019年3月卒業予定の高校3年生9万4000人から回答を得た。
関東エリアの高校に通う生徒に志願したい大学を聞くと、1位は「早稲田大学」。昨年に引き続き、2年連続首位となった。次いで「明治大学」「青山学院大学」となり、4位に「日本大学」がランクしている。ただ日大アメフト部の危険タックル問題が明るみに出たのが5月のため、その後、志望校が変わってしまった人もいるかもしれない。
以降、「立教大学」「法政大学」「慶應義塾大学」「中央大学」「上智大学」「東洋大学」と続く。また昨年と比べ「筑波大学」は6ランクアップで13位、「芝浦工業大学」は10ランクアップで19位と大きく順位をあげている。
大学の知名度、首位は関東「明大」、関西「近大」、東海「名大」
関西エリアの高校に通う生徒の「志望したい大学」1位は「関西大学」で11年連続首位をキープしている。昨年同率1位だった「近畿大学」は2位となった。以降「大阪市立大学」「同志社大学」「神戸大学」「関西学院大学」「立命館大学」「大阪大学」「龍谷大学」と続く。
東海エリアの高校に通う生徒の「志望したい大学」の上位2位は「名城大学」、「名古屋大学」で昨年と同じ。3位以降、「南山大学」「静岡大学」「中京大学」「名古屋工業大学」「岐阜大学」「愛知大学」「名古屋市立大学」「三重大学」と続く。
また「知っている大学」を聞くと、関東エリアの生徒は「明治大学」(93.7%)が最多。他上位3位には「早稲田大学」(93%)、「慶應義塾大学」「東京大学」(90.9%)となった。関西エリアは「近畿大学」(89.9%)、「関西大学」(89.8%)、「同志社大学」(88.6%)がランクイン。
東海エリアは上位2位が「名古屋大学」(84.5%)、「中京大学」(83.9%)だが、3位「早稲田大学」(83.2%)、4位「明治大学」(78.8%)など他にも上位に関東エリアの大学が多く挙げられた。
就職に有利だと思う大学は「早稲田」「東大」 オシャレなのは「慶応」
また「教育方針・カリキュアムが魅力的」と思う大学は、関東エリアは「早稲田大学」、関西エリアは「関西大学」、東海エリアは「東京大学」が1位となった。「国際的なセンスが身につく」は「上智大学」(関東)、「関西外国語大学」(関西)、「南山大学」(東海)がそれぞれ首位に。
「就職に有利な大学」は「早稲田大学」(関東)、「東京大学」(関西・東海)がそれぞれ1位となっている。「おしゃれ」は関東・東海1位が「青山学院大学」で、関西1位と関東・東海2位に「慶應義塾大学」が入っている。
傾向としては、関東では私立志向が過半数を占めている。関西は引き続き国公立志向が高く、東海は3エリア中最も国公立志向が高くなった。進学希望分野は3エリアともに「経済・経営・商」が2017年を境に減少。一方、「文化・地理・歴史」「情報」「音楽」「理学」「工学(エネルギー/機械)」「医学・私学」「看護」「医療・保健・衛生」は増加している。