20~30代未婚者の4割超「結婚願望なし」 理由は「恋愛・結婚自体が面倒」「人付き合いが苦手」「趣味に力を入れたい」
クロス・マーケティングは7月24日、首都圏の20~30代の男女800人を対象に実施した「恋愛・結婚に関するアンケート(2018年版)」の結果を発表した。
未婚者556人のうち、「結婚願望はない」という人が43.1%に上り、男女別では男性で46.9%、女性で38.4%だった。理由としては「恋愛・結婚自体面倒、興味がないから」(40.8%)、「人付き合いが苦手」(38.8%)、「趣味に力を入れたい」(27.5%)の順に多かった。
恋愛や人付き合いに消極的な人が多いためか、そもそも交際経験がない人も少なくない。男性では37.5%、女性でも23.3%が交際経験なしと答えている。
離婚を考えた理由、「育児の方針の違い」「妻の浮気」「酒・女・ギャンブル」
一方、「結婚願望がある」のは男性で53%、女性で61.7%だった。結婚したい理由を聞くと、「家庭を持ちたい」が61.4%で最も多く、「子どもがほしい」(41.1%)、「安心・安定が欲しい」(37.0%)を挙げた人も多かった。
次に、既婚者244人に離婚を考えたことがあるかどうか聞いた。考えたことがある人は男性で11.2%、女性で23.2%で、女性の方が男性よりも離婚を考えていることがわかった。
理由としては、「育児の方針の違い」「育児をしない」といった回答が寄せられていた。離婚は子どもに大きな負担をかけることが多い。結婚したり、子どもを生んだりする前に、育児の方針や分担について話し合っておいた方が良さそうだ。
また「酒・女・ギャンブル」「妻の浮気」といった理由も寄せられていた。男性の不倫経験率は10.3%、女性の不倫経験率14.8%となっている。男女ともに1割以上の人が浮気や不倫をしているようだが、こうしたことが発覚すれば離婚を切り出されても仕方がないだろう。
恋愛と結婚は同じ? 「結婚は簡単に別れられない」「恋愛の延長に結婚がある」
未婚者と既婚者に恋愛と結婚が同じか違うか聞いたところ、「違う」という人の割合が73.6%に上った。理由としては、
「簡単に別れられないのが結婚」「結婚は、恋愛より覚悟が必要」
「好きであることと人生を共にしたいというのは感覚的に違うと思うから」
といった意見が寄せられた。交際相手と別れるよりも、離婚する方がはるかにハードルが高い。子どもがいれば尚更だ。そのため「覚悟が必要」と身構える人も少なくないのだろう。
逆に恋愛も結婚も同じだという人に理由を聞くと、
「恋愛の延長に結婚があると思うため」「好きな感情がないと一緒に暮らせないので」
「結婚は別だと割り切ってお付き合いすることは出来ないから」
といった回答が寄せられた。好きな相手と恋愛を経て結婚する以上、大きな違いはないと考えているのだろう。