ファミマの新・福利厚生、家電の割引はなぜ実施?「賃金上げて」に応えられない理由をファミマに聞いてみた
ファミリーマートが、パートやアルバイトの従業員向けに、アイリスオーヤマの家電製品を最大6割引で買える制度を導入する。
北海道や東北地方など一部地域で試験導入したところ、主婦や学生、高齢の従業員などの利用が多く、スティッククリーナーやふとんクリーナー、ふとん乾燥機が売れたという。今回、制度の対象を全国1万7000店に拡大する。
「ダイレクトにスタッフが喜ぶ内容を検討した結果、家電を対象にした」
最大6割引とはかなりお得な制度だが、アイリスオーヤマの製品は元々価格が安い。家電を買う機会も、日常的に発生するわけではないため、「家電が安く買えるからってファミマでバイトしたいと思う人がどれくらいいるんだろう」と、制度には魅力がないと感じる人も多い。また、賃金を上げたり、職場環境を改善したりしないのかという意見も散見されている。
「労働環境改善するとかベースの賃金上げるとかそういうことしないからバイト集まらないんだよ」
制度を導入した理由について、同社の広報担当者は「施設の利用料金割引など一般的な福利厚生企画ではなく、ダイレクトにスタッフが喜んでいただける内容を検討した際に生活必需品(家電)を対象とした」と話す。ネットで多く指摘されていた賃金改定については、
「フランチャイズのため、各店舗の時給を改定することはできません。地域によって最低賃金も異なります」
と説明していた。
今後は、アイリスオーヤマの製品だけでなく、食品や日用品などにも対象を拡大していくという。