医学部入試不正で茂木健一郎が痛烈な大学批判「人間をジェンダーや浪人で決めつけるって頭おかしい」「多様性のかけらもない」
13日には、ユーチューブに「医学部入試で、女子や『多浪』生を差別するのって、どうなの?」という動画を投稿している。同件について「人間をジェンダーとか浪人とかで決めつけるって、どうなっているんですか。はっきり言って頭おかしいですよね」と言い切った。
茂木さんは、現代の日本は浪人などを「履歴書に穴が空く」と否定的な目で見ると指摘。高校を卒業して5年目に医学部を志した場合、「自動的に5浪なのか? バカなのか?」と疑問を投げかける。
「例えば海外をボランティアしながら旅行したり、働いたりとかして、それで医学の必要性に目覚める人もいるじゃないですか。それが多様性ってもんでしょ? 多浪の受験生を差別するって本当にバカ。救いようがないバカ」
「人生って寄り道とか色々あって、医学を志す人だって当然いるわけでしょ」
このような状況に「がっかり」するという茂木さん。「受験生の個性や、一人ひとりの人生の違うキャリアパスを見て『この人はこの時期にこうやって医学部を志願してきたんだな』って見るべき」と話す。
入試で差別をした大学に対しては、「(個人のバックボーンを見ようとしない)貧しい人生観というか、人間観してるんでしょうね」「人間一人ひとりの個性を見る最も大事なアカデミズムを実践しましょうね」と憤った。
動画コメント欄には、25歳で働きながら医学部受験の勉強をしているという人から「医学部のジェンダー・年齢差別について声を大にして言う人があまり居ないので、この動画を見て普通に嬉しかった。ありがとう茂木先生!」という声も寄せられた。
ツイッターでは「未だに、キャリアの道が一本線ですね」「まったく同じことが就活にも当てはまる。人生のキャリアに空白を作ってはいけないって、いったいどんな理屈で正当化できるのだろうか」など共感の声が相次いだ。
「一浪」とか「二浪」という言葉時代が、高校から間を空けずに大学に進学することを前提にしており、多様性のかけらもない。貧弱な人間観、キャリア観。その程度の人たちが集まったのが日本の「大学」。
頭が悪すぎる。
本来、多様な人生の履歴の中で、自分のタイミングで大学に行けばいい。— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) 2018年10月15日
同感です。未だに、キャリアの道が一本線ですね。お粗末です。
— 今日のとら吉 (@masamikuni) 2018年10月15日
まったく同じことが就活にも当てはまる。人生のキャリアに空白を作ってはいけないって、いったいどんな理屈で正当化できるのだろうか。 https://t.co/THFwoOGGlH
— Heathen Charly (@JoeCambridgest) 2018年10月15日