2019年のコミケ有料化検討に賛否「変な人が減る」「横柄な態度を取る人が絶対出てくる」
2019年の8月・12月に開催されるコミックマーケット96と97が有料化される可能性が出てきた。コミケの共同代表が、サークル参加者向けの資料「コミケットアピール95」の中で明らかにした。
コミックマーケット96は2019年8月9日から12日にかけて、コミックマーケット97は同年12月28日から31日にかけて開催される。コミケの会場は例年東京ビックサイト(東京都江東区)だが、同施設は2020年東京五輪・パラリンピックで国際放送センター(IBC)などとして使用されることが決まっている。そのため、2019年4月から東展示棟と東新展示棟が、2020年4月からは施設全体が使えなくなる。
料金の詳細は「現在検討中。これ以上はコメントできない」
2019年のコミケでは東展示棟が使えないため、西展示棟・南展示棟、2019年4月からりんかい線・東京テレポート駅付近に建てられる仮設の青海展示棟を使用する予定だ。しかし、会場変更に伴い、会場面積は現状の約75%まで減少するという。
狭くなった会場でも参加サークル数を出来る限り維持し、会場の混雑を緩和するため、19年のコミケは史上初の4日間開催となる。有料化は、開催日数が伸びたことで増えた経費を賄うのが目的だ。
「(有料化は)会場が狭くなり、サークルも、企業ブースも、広告も減ってしまう一方、4日間・2会場での開催で経費は当然増加してしまうことへの対応策であり、また会場面積減少で予想される混雑に対する安全対策でもあります」(「コミケットアピール95」)
これまで無料で参加できた一般参加者向けには、全参加サークルが掲載されているカタログ約2000円かリストバンドのどちらかの購入を義務付ける可能性があるという。
「有明と青海の2つの会場を参加者が行き来するこの期間においては、リストバンドによる参加者の識別を予定しています。具体的には、サークル通行証をリストバンド化し、また、カタログを購入しない一般参加者にはリストバンドを購入していただくことで、新しくご負担をお願いすることを考えています」(同上)
リストバンドがいくらになるのか、19年以降も有料のままなのか気になるところだ。しかし、コミケット広報担当者はキャリコネニュースの取材に「現在検討中で、現時点ではこれ以上コメントできません」と答えた。
「リストバンドの色を未成年と分けよう」という提案も
ネットでは、「変な人が減る」と有料化を歓迎する声も多かった。有料化すると同人誌の購入意欲が高い人だけが来場することも予想される。混雑の緩和にも、一定程度有効だと思われる。
ただ、有料化することで一般参加者が「お客様意識」を抱いてしまい、「横柄な態度に出る輩が絶対出てくるはず」と懸念する声も多かった。
また、リストバンドの購入を義務付けるのであれば、「色を未成年と分けようぜ」と提案する人も。同人誌の中には成人指定のものもあり、販売するサークルには年齢確認が求められている。リストバンドを色分けすれば、サークルも販売が楽になるということだ。