ミレニアル女性が仕事に求めるもの1位「熱狂できるやりがい」 8割は「個人名で働きたい」強い兼業・副業志向
女性のキャリア支援サービスを提供するSHEは11月6日、働く女性の価値観に関するアンケート調査の結果を発表した。22~38歳の都内で働く女性180人のうち76.1%は個人名で働きたいと思っていることが明らかになった。
しかし実際に個人の名前で働くことを実現できているのは34.4%。理由として最も多かったのは「自分に十分なスキルがない」(17.8%)だった。
「フリーランスで働きたい」は2割未満
「個人名で働きたい」という希望は、必ずしもフリーランスや起業を意味しているわけではない。希望の働き方として最も多いのは「会社に勤めながら副業・兼業で個人の仕事もする」(47.7%)だった。「フリーランスで特定の会社に所属しない」は16.5%、「起業し、経営者としてやりたいことを事業化する」は14.2%に留まった。
実際に個人名で働けている人は、75.3%が今の仕事に満足していて、個人名で働けていない人の満足度(56.8%)を上回った。会社の人事担当者の中には、社員が個人名で働き始めると、転職や退職をするのではないかと心配している人も多いが、調査を実施したSHEはむしろ
「個人名で働けている自覚のある人の方が、今の仕事に対する満足度が高い(中略)個人名で働きたいけど働けない、モヤモヤを残したまま会社に勤務し続ける方が、結果離職・退職に繋がるのでは」
と指摘している。
憧れの職種上位に「デザイナー」「プロデューサー」クリエイティブ系ずらり
仕事を通して得たいものを聞いたところ、「熱狂できるやりがい」が39.3%で最も多く、2番目は「所得・給料」(16.3%)、3位「達成感」(14%)だった。一方、40~50代の女性41人にも聞いたところ「安定的な生活」が41.7%で半数近くに上った。中高年と違い、22~38歳のミレニアルズ世代の女性は、仕事にやりがいを求めていることがわかった。
また子どもの頃に憧れていた職業は、アーティスト(16.1%)、グラフィック系デザイナー(13.7%)、ものづくり系デザイナー(13.3%)の順に多かった。現在の憧れの職業もブランドプロデューサー(14.6%)、グラィック系デザイナー(13.8%)、経営者(12.4%)とクリエイティブ系の職業への憧れが強いことがわかる。