吉澤ひとみ被告を笑えない?社用車ドライバーの3割「酒が残っていると思いながら運転した」
元モーニング娘。の吉澤ひとみ被告(33)が今年9月、酒気帯び運転でひき逃げ事故を起こした。11月30日に東京地裁は、懲役2年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡している。
吉澤被告の事故を対岸の火事と捉え、「自分は大丈夫」と油断している人は、今一度認識を改めたほうがいいかもしれない。タニタは12月6日、「飲酒運転に関する意識調査」の調査結果を発表した。調査は今年11月に実施し、20~69歳で社用車を運転する人またはマイカー通勤でそれぞれお酒を飲む習慣がある人計800人から回答を得た。
普段の飲酒量を清酒1合換算で聞くと、社用車ドライバーは「1合~2合未満」(38.5%)が最多。次いで「1合未満」(34.8%)が多くなった。350ミリリットルの缶ビールだと1~2本程度という人が多いようだ。
マイカー通勤者も社用車ドライバー同様「1合~2合未満」(36.8%)が最多で、「1合未満」(36.2%)がほぼ同率となった。
「飲み過ぎても寝れば運転してOK」社用車ドライバー・マイカー通勤者の4割が回答
お酒に強い方だと思うか否かを聞くと、「非常にそう思う」が「ややそう思う」の合計が、社用ドライバーで35.1%、マイカー通勤者で37.8%となった。自分はお酒に強いと思っている社用車ドライバーやマイカー通勤者は少なくないようだ。
アルコールが抜けるまでの時間は、体格や体質、体調などによって異なるが、体重65キログラムの人の場合、2合飲むと6~7時間、3合飲むと9~10時間程度かかる。そのため、飲み過ぎると一晩寝てもアルコールが抜けきらない場合もある。
アルコールが抜けきるまで時間がかかることを「知らなかった」という社用車ドライバーは21.1%、マイカー通勤者は28.1%。またアルコールが体から抜けるまでにかかる時間数を知らなかった社用車ドライバーは40.8%、マイカー通勤者では49.7%にのぼった。
「飲み過ぎても一晩寝れば車を運転しても大丈夫だと思う」と回答した人は社用車ドライバーで37.2%、マイカー通勤者で35.1%となった。実際、お酒が残っていると感じつつ運転したことがある社用車ドライバーは27.2%、マイカー通勤者は14.1%いる。
「飲まない人がいると場がシラケてしまう」社用車ドライバーの2割
翌日に車を運転するのに、ついついお酒を飲み過ぎてしまうことについて、「よくある」「ときどきある」「1~2回ある」の合計が、社用車ドライバーで43.9%、マイカー通勤者で30.3%となった。自分はお酒に強いと思っている人に限って見ると、「ある」の合計は58.1%に上り、強くないと思っている人(28.7%)の2倍以上となった。お酒に強いと自負している人ほど、飲み過ぎてしまう傾向にあるようだ。
運転する予定がありながらも前日に飲み過ぎてしまったのはどのようなときか聞くと、社用車ドライバーでは「会社の忘年会・新年会」が最も多く55.2%。次いで「友人・知人との飲み会」(49.6%)、「会社の歓送迎会」(41.1%)、「その他の会社の飲み会」(28.1%)と約7割が何かしらの飲み会で過度にアルコールを摂取してしまうようだ。
一方、マイカー通勤者は「友人・知人との飲み会」が最多で48.2%。次いで、「会社の忘年会・新年会」(44.6%)、「会社の歓送迎会」「イライラすることがあったときの晩酌」(各30.4%)となった。
飲み会についての意識を聞くと、「飲まない人がいると場がシラケてしまうと思う」が社用車ドライバーで20.3%、マイカー通勤者で10.8%となった。業界別に見ると、建設業(25.5%)、不動産業・物品賃貸業(22.6%)、金融業・保険業(21.6%)が2割以上となった。