年収1000万円以上の人がマンションを買いたいエリア1位港区 高輪ゲートウェイ駅の新設も影響?
不動産データの調査・収集などを行うエム・アール・シーは1月9日、マンション購入に関する調査の結果を発表した。調査は、年収600万円以上で首都圏に住む35~64歳の既婚男女600人を対象に実施した。
年収1000万円以上でマンションを購入する意向がある人のうち21.1%が港区のマンションを買いたいと回答した。同区には西麻布や白金台などの高級住宅地があり、富裕層から根強い人気がある。2番目に人気だったのは、千代田区(14.5%)で、3番目は中央区(13.2%)だった。
マンション購入で重視する点「最寄り駅からの近さ」「静かさ・治安の良さ」
港区にマンションを購入しようとしている人に理由を複数回答で聞くと、「将来的に地価が下がらなそう」が50%で最も多く、次いで「電車やバスのアクセスがいいから」(45.5%)、「駅周辺が栄えているから」(40.9%)だった。
ファイナンシャルプランナーの北野琴奈さんは、港区が人気の理由として、
「2020年に新設予定のJR山手線と東京メトロ日比谷線の各新駅、『高輪ゲートウェイ』、『虎ノ門ヒルズ』が港区にあることも影響しているのではないでしょうか。単に新駅だけではなく周辺では大規模な再開発が進められており、利便性が高まることで新たな人の流れが出来ることへの期待が伺われます」
と指摘している。
港区に限らず、マンションの購入を検討している人に物件選びで重視する点を複数回答で聞くと、トップは「最寄り駅からの近さ」(59.3%)だった。2番目は「静かさ・治安の良さ」(56.3%)、3番目は「周辺施設の充実」(52.6%)だった。これらの項目は、職場へのアクセスの良さや土地・物件の安さを上回っており、住環境を重視する人が多いようだ。
自身が住むのではなく、資産活用の目的でマンション購入を検討している人に、最も重視する項目を聞くと、1位は「最寄り駅からの近さ」(25.6%)だった。資産活用という観点からも、駅からの距離が大切になってくるようだ。
2番目に多かったのは「将来的に地価が下がらないかどうか」(15.4%)、3番目は「職場へのアクセスの良さ」(10.3%)だった。