26歳独女、初めてのホストクラブ体験 ”姫”扱いの連続でカルチャーショック受ける | キャリコネニュース
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26歳独女、初めてのホストクラブ体験 ”姫”扱いの連続でカルチャーショック受ける

階段を下りて入店するのですが、すでにすごい

階段を下りて入店するのですが、すでにすごい

ジーディーが運営する初心者向けホストクラブ体験イベント「ホスパ!」。前回はホストでの会計事情を紹介しましたが、今回はホストクラブの体験レポートをお届けします。

やはりホストクラブと言えば「怖い」「チャラそう」というイメージも。しかし実際に行ってみると、男女問わず仕事や家庭に疲れた人にオススメできる場所でした。そして、「いつも気を遣いがち」「彼氏・夫の世話をやいてしまって、いつも”お母さん”してしまう」という人には心から勧めたい。(取材・文:市ヶ谷市子)

スーツからロンT、多種多様のホストに次々接客され無事死

ホストクラブの遊び方についてレクチャーを受けたあと、各店舗に移動してホストクラブ体験です。筆者はシャンパンよりビール、フレンチより赤ちょうちんが好きな26歳独身、ホストクラブには1回も行ったことがありません。

シャンデリアの存在感

シャンデリアの存在感

そんな筆者がお邪魔したのは、歌舞伎町最大級のホストクラブ「TOPDANDY」。お店に入る前、階段を下る時点で圧倒されました。壁には大きな額縁に入れられたホストの写真がずらっと並んでいます。しかも天井にはシャンデリア。

お店に入ってからも圧巻です。広々としたフロア、そしてめちゃくちゃ大きなシャンデリア、やたら多い殿方……。「私、本当にホストクラブに来ているんだ……」と実感しました。

ホスパでのプランは2時間制で、焼酎・ブランデー・割り物(ソフトドリンク)飲み放題+チューハイがついてきました。これらは参加料金5000円に含まれています。非常にお得感がありました。

テーブルはこんな感じ。

テーブルはこんな感じ。

初回はランダムにホストさんがやってきて、10分程度ずつお酒を飲みながらお話していきます。また初回に限って在籍ホストのカタログ、通称「男本」から選ぶこともでき、最後に一番良かった人を「送り指名」に選んでお見送りしてもらえます(2回目からは”担当”を選んで席についてもらいます)。

男本。あるホストさんの「築32年、ノンリフォーム」というコメントが好きです

男本。あるホストさんの「築32年、ノンリフォーム」というコメントが好きです

筆者は11人のホストさんとお話をしたのですが、みなさん多種多様でした。スーツもいればラフな人もいるし、「隣行ってもいいですか?」と聞く人から、最初から隣に座る人もいます。あるホストさんに「来るのが初めて」と伝えると、

「合コンとか街コンとかと似たものだと思うよ。ただいる男がコンパ参加者より清潔感があってちょっとイケメンで会話が上手いだけ」

……たしかに! 街コンに参加したときの、私「趣味とかあります?」相手「ないです」私「……」という妙な居心地の悪さが全く無い。こちらがアワアワしていても笑顔で話を振ってくれる。しかもいい匂いがする。

印象深かったホストの言葉「3秒目があったら恋しちゃうかも」

ホスパ参加者の中から抽選でシャンパンコール体験も

ホスパ参加者の中から抽選でシャンパンコール体験も

お店に滞在した2時間、いろんな会話をしたのですが、醍醐味はやはりナチュラルに飛んでくるベタに甘すぎる言葉ではないでしょうか。

例えば、

「3秒目があったら恋しちゃうから」
「ホストも客を選べるの。市子ちゃん可愛いから来ちゃった」
「あっ今の笑顔最高に可愛い。もっと笑って」

など。これ主人公がモテモテの乙女ゲームで見たやつ。まさか現実で言われると思いませんでしたし、実際に言われるとめちゃくちゃ心臓ドキドキします。最もときめいたのは、

「俺の隣なら、16センチヒール履いても大丈夫だよ」

という身長高い系女子へのキラーワード。筆者(167センチ)はヒール好きですが、婚活パーティーもデートも常にフラットシューズなので刺さりました。あと彼が計算を終えるまでに結構時間かかったところも可愛かったです。そんな言葉のオンパレードで「そういえば私、女の子だった……?」と目覚めさせられました。

例えば女性だと、彼氏や夫に”お母さん”をしてしまう人はいませんか? 毎日ごはんを作るとか、掃除洗濯をするとか、スケジュールや体調管理するとか。筆者の友人の中にも「私は彼のお母さんじゃない!」と嘆く人もいます。筆者もしがちです。

そんな中、ベタベタの女の子扱いに最初はあっけに取られるものの、甘い言葉を浴び続けることで、「あ~女の子扱いされてる~」と溶けそうになりました。温泉に浸かって徐々に身体がほぐれていく感覚です。

また男女問わず、周りに気を遣いまくってしまう人っていますよね。職場で気の合わない同僚同士をかち合わせないようにするとか、飲み会で上司の飲み物の残量を誰も気にしないから自分が「何頼みます?」って聞くとか……。

こういう人って、中々気遣われることって無いと思うんです。でもホストさんの方が「気を遣ってる素振りを見せずに気を遣う」プロなので、会話回さなくていいしお酌もしてくれるし、リラックスして飲めました。同店の1割は男性客だそうですが、行きたくなる気持ちわかります。

「そりゃ客なんだし当然でしょ?」って思う人は普段気遣われる側の人間なのでシャラップです。筆者は「好意を向けてもらって無条件で上げまくってくれるホストと飲めるならサービス料35%って高くなくない?」と思ってしまいました。

送り指名に選んだ彼の「俺でいいの? え、めっちゃ嬉しい」が最高すぎた

そんな感じであっという間に2時間が過ぎました。お見送りをしてくれる「送り指名」には、いちばん喋っていて楽しかった人にしました。すると再度席に戻ってきてくれるのですが、

「送り、俺でいいの? え、めっちゃ嬉しい」

って素朴な笑顔言ってくれるのが超嬉しかったです。少女漫画だったら背景にお花舞ってた。客だから言ってくれるんだとしても、この笑顔見れるの最高だから余裕です。送りのときも「そこ段差あるよ」とか言ってくれるんですよ……え、私姫か何か……? さらに、

「俺も赤ちょうちん好きなんだよね。高いワインの味とかわかんない。今度よかったら飲みに行こうよ」

とのお誘い。笑顔で手を振ってお辞儀をして見送ってくれるのが嬉しかったです。営業でもなんでもいい。これは落ちる。マジでちやほやが夢見心地すぎて、即座にゴールデン街で飲み直しました。煙草臭くて狭いカウンターでやっと現実に戻れました。

ホストクラブのすごいところは、

・乙女ゲーの主人公かと思うくらい女の子扱いされる
・自分が”女”であることを思い出す
・気を遣っていることを悟られないように気を遣ってくれる

です。友人に「ホスト行ってきた」ってホストさんと一緒に撮った写真を送ったら「完璧女の顔じゃん」と言われました。溶けてるんですよ、顔が。「温泉行くよりツルツルする」という意味が分かりました。

そんな初めてのホストクラブ体験でした。最初は社会勉強と思っていたんですけど、「また行っちゃおうかな……」と思うほどです。なお入店には顔写真付きの身分証明書などが必要となります。ぜひ一度ご体験ください。この快楽知ってほしい。

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