成果を出しても「自分の実力ではない」と思い込む”インポスター症候群” 他者からの称賛も素直に喜べず | キャリコネニュース - Page 2
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成果を出しても「自分の実力ではない」と思い込む”インポスター症候群” 他者からの称賛も素直に喜べず

小高氏は続けて、「インポスター症候群(詐欺師症候群)」について説明する。

「(この症候群は)どれだけ実力があってこれまで積み上げてきたものが成果につながっても、『この成果は自分の実力じゃないんじゃないか?』『人を騙しているんじゃないか?』という精神状態に陥ることで、世界中でこの症状を持っている人がいる」

成果を出しても自身の実力や努力を認めることができなかったり、「自分の実力ではありません」と歪んだ謙遜してしまったりなど、素直に自己肯定ができないこともストレスの原因になっているという。

次に、怒りやイライラへの耐性が弱体化したことで、怒りの感情コントロールが難しくなった人が増えているという。「アンガーマネジメント」とよく聞くようになったが、ストレスを回避することは不可能なので、どのように対処すべきかを身に着けておく必要があるようだ。

最後に、「自分自身がどう生きたいかという『私的自己意識』よりも、自分が社会からどのように見られているかという『公的自己意識』がとても強くなっている」と周囲を気にしすぎることがストレスを生んでいると語った。

「親がひたすら自己否定するから自己肯定できなくなった」という声も

ネット上では、「見られる自分を意識し過ぎるんだよね」と小高氏の話に共感する声が見られた。自己肯定できない要因として家庭や職場などの環境に問題があるというコメントも散見された。

「自己肯定ができないのは、親がひたすらお前はダメだって言い続けるからでしょ」
「前の会社では成功したら上司に全部持っていかれ、失敗したら全部自分の責任にされたなあ」

他者から称賛されにくくなっただけでなく、その称賛も素直に喜べない人が増えた現代社会。ストレスケアを個人の問題ではなく社会の問題として捉えていくことも重要なのではないだろうか。

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