“昭和”が引き起こした健康被害「電車、病院、職員室で喫煙」「体育や部活で暑くても水を飲むな」 | キャリコネニュース - Page 2
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“昭和”が引き起こした健康被害「電車、病院、職員室で喫煙」「体育や部活で暑くても水を飲むな」

昭和という時代を振り返る機会は、今もよくある。先日も2ちゃんねるで「昭和という狂った時代に存在したこと」というスレッドが立っていたが、スレ主はその実例としてこう書き込んでいる。

「会社、電車、飛行機、病院の待合室、職員室で喫煙。普通にみんな飲酒運転」

飲酒運転についてはあんまり記憶がないが、喫煙については確かにそんな感じだった。電車なんて灰皿が備え付けられてたし、病院の待合室にも喫煙者が集まっては煙を燻らせていた。もちろん仕切りとか、何もなくってね。

家庭内においても分煙なんて概念は微塵もなかったので、僕はチェーンスモーカーの祖父の吐く煙を毎日まともに浴びていた。友達の家に行っても、大体そこの親父さんは愛煙家だったし、そこで飼っている猫がタバコ臭かったのもよく覚えている。

タバコの煙が有害であるということ自体は認知されていたけど、基本的に「それはそうとして、タバコうめ~なぁ」とお構いなしの、破天荒な時代だったのだ。

だって、がんになって入院している知人を見舞う前に待合室で一服して、それから病室に入るなんておっさんもいたくらい。そんで匂いを察知した患者も「1本分けてくれ」なんつってね。滅茶苦茶と言えば滅茶苦茶だ。

「そこらで立ちションベン」は今もちらほら見かけるような……

タバコだけではない。昭和という時代には、他にも健康面に悪影響を及ぼす要素はいくつかあった。スレッドを読み進めると、いくつか書き込みが見受けられるので、紹介させていただきたい。

「そこらで立ちションベン」
「水俣病。有機水銀が原因だと分かっていながらチッソは汚水を流し続けた」
「とにかく街中工場排煙とドブ泥、腐敗臭が満ちていた」
「学校で体育や部活の運動で暑くても水を飲むなとか」

立ちションベンについては今もちらほら見かけるけど、街中が全体的にアンモニア臭い地域って、この頃はかなり少なくなった気がする。でも、昔は本当にそこらで立ちションしてるおっさんがいたもんだ。

と同時に、犬のウンチも山ほど落ちてた。よく踏んだなぁ。ああいったものを誰も掃除しないからハエも飛んでるし、そのハエがバイ菌を媒介する。裸足で走り回る子どもとかも結構いたし。

それから、水俣病や工場排煙なんてワードもある。こちらも今では考えられない話だけど、昭和の時代にはしばしば人々の暮らしを脅かした。光化学スモッグとかね。僕が生まれた昭和の終盤にはかなりマシになっていたけど、もう少し上の世代の人たちは苦労したんじゃないかなぁ。

そして学校教育の場にも健康に悪影響をあたえる要素はあった。運動中は、どんなにキツくても水分補給をしてはならないというルールが蔓延。このせいで脱水症状に陥る学生も出ていたという。

それに、校内で教師による暴力も横行していたため、物理的に健康を阻害される生徒なんてのも出ていた。こうした状況は平成になってもしばらく続いたが、そのうち問題視されるようになり、今では生徒を殴ったら教職を解かれるまでになっている。

しばしば「昭和は良かった」という声を耳にすることもある。確かに昭和はいい意味でおおらかで、そういう時代が懐かしいと思う人もいることだろう。

だけど、今の時代のほうが性に合っている人だって多いはず。なにせ衛生面では比較にならないほど向上しているし、今更あの時代の水準に落とされても困るって話だ。

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