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【鬼滅】東宝の平均給与はいくら? これだけもらえる優良企業

これだけもらえる優良企業の社員

これだけもらえる優良企業の社員

上場企業の財務諸表から待遇を探る「これだけもらえる優良企業」シリーズ。今回は、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編を配給した東宝を取り上げます。

東宝社員の平均年収は873万円

最新データ(2020年2月期)によると、東宝社員の平均年間給与は873万8064円。高給ではありますが、900万円を超えていた3期前と比べると26万円あまり減っています。

  • 2016年2月期:890万9152円
  • 2017年2月期:900万1149円
  • 2018年2月期:874万3415円
  • 2019年2月期:883万2060円
  • 2020年2月期:873万8064円

この額には、賞与や基準外賃金(手当など)も含まれています。

採用サイトによると、新卒の初任給は固定(時間外)手当25,000円を含む223,600円。賞与は年2回支給。企業口コミサイト「キャリコネ」への投稿によると、20代後半のディレクターの年収は600万円だったそうです。

東宝の営業収入はここのところ伸びており、2020年2月期は4期前比で14.4%増の2628億円。営業利益も同29.8%増の529億円と好調でした。

2021年2月期はコロナ禍の大打撃を受け、東宝映画営業部が配給した作品の興行収入は2020年5月には前年比で99.4%減にまで落ち込み。ところが、10月半ばに劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が公開されると、爆発的なヒットになりました。

このおかげで10月の興行収入は前年比4.4倍、11月には同10.6倍となり、通期業績予測も上方修正。とはいえ通期では、営業収入が前期比29.2%、営業利益が64.1%減と大きく落ち込む見込みです。

東宝社員の平均年齢は42.1歳

次に、従業員数と平均年齢、平均勤続年数(ともに単体)を見てみましょう。

東宝社員の平均年齢は42.1歳。ざっくり言うと、40歳で800万円台後半をもらう人が多いということでしょうか。

  • 2016年2月期:360人(39.2歳・16.0年)
  • 2017年2月期:353人(39.2歳・16.0年)
  • 2018年2月期:385人(39.4歳・15.8年)
  • 2019年2月期:389人(39.5歳・15.0年)
  • 2020年2月期:369人(42.1歳・16.6年)

やや気になるのが、2020年2月期になって従業員数が20人減り、平均年齢が1.5歳ほど上がっていることです。若手社員が退職したり、グループ会社に転籍したりしたのでしょうか。

このデータは東宝本体(単体)のみのもので、グループ全体(連結)では3,257人(2020年2月期)にのぼります。

東宝の報告セグメントは、劇場用映画の製作・配給や映画興行、映像ソフト等の製作・販売を行う「映画事業」と、演劇の製作・興行および芸能プロダクションを行う「演劇事業」、不動産の賃貸や道路の維持管理等を行う「不動産事業」の3つです。

売上高の構成比は映画事業が65.8%を占め、不動産事業が27.5%、演劇事業が6.6%。セグメント利益の構成比は、映画事業が59.9%、不動産事業が32.9%、演劇事業が7.2%。映画事業のセグメント利益率19.4%に対し、不動産事業は25.5%と高いです。

どこに配属されるか分からない会社

東宝グループの従業員数3,257人のうち、映画事業に携わっているのは1,491人、不動産事業は1,486人と拮抗しています。演劇事業は110人にすぎません。

東宝の新卒採用の募集要項には、以下のような記載があります。

「当社は職種別採用ではなく、定期採用社員として一括採用し、映画、演劇、映像事業、不動産経営、その他の分野の企画・制作、営業、宣伝、管理等の職種に各人の適性、能力に応じて配属します」
「当社事業所のほか、グループ会社出向に伴う転勤の可能性があります。(大阪/名古屋/福岡など)」

「鬼滅の刃」が好きで映画製作に携わることを希望して入社したものの、不動産事業に配属されるかもしれない点は気になるところ。なお、現在では中途採用は実施していないようです。

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