上場企業の財務諸表から待遇を探る「これだけもらえる優良企業」シリーズ。今回は、ビジネスチャットツールを自社開発し、2019年に東証マザーズに上場したChatwork(チャットワーク)を取り上げます。
Chatwork社員の平均年収は598万円
最新データ(2019年12月期)によると、Chatwork社員の平均年間給与は598.4万円。上場後に従業員が増えたこともあり、5ヶ月でやや減っています。
- 2019年7月末(上場時):612.9万円
- 2019年12月期:598.4万円
なお、有価証券報告書には「賞与」の記載がありません。上場したての投資フェイズということもあり、定期賞与の支給はないようです。
採用ページには、さまざまな職種の求人が掲載されていますが、給与はいずれも「応相談」となっており、職種ごとの相場をうかがい知ることができません。
Chatworkはテレワーク需要を背景に、業績を大きく伸ばしています。売上高は、2016年12月期の6億9505万円から、2020年12月期の24億2400万円へと、3.5倍近くに伸長。
営業利益も、2017年12月期の2億4953万円の赤字から、2019年12月期には7769億円の黒字に。2020年12月期には3億2700万円まで利益を伸ばしています。
2021年12月期は、Chatwork事業の売上高を前期比35%以上増、全社売上高を同30%以上増を目指しています。
Chatwork社員の平均年齢は34.6歳
次に、従業員数と平均年齢、平均勤続年数(ともに単体)を見てみましょう。
Chatwork社員の平均年齢は34.6歳。ざっくり言うと、30代半ばで600万円程度もらっている人が多いということでしょうか。
- 2018年12月期:84人
- 2019年7月末(上場時):100人(34.8歳・3.8年)
- 2019年12月期:107人(34.6歳・3.9年)
- 2020年12月期:162人(決算説明資料より)
報告セグメントは、「Chatwork事業」と「セキュリティ事業」の2つ。Chatwork事業の売上高構成比の87.9%ですが、積極投資中ということもありセグメント利益では58.8%に下がります。
Chatworkには無料IDと課金IDがありますが、2019年12月期の課金ID数は前期比15.6%増の45.8万IDと順調に成長しています。
セキュリティ事業は、セキュリティ対策ソフトの仕入販売を行っています。現在は「積極的な事業拡大は行わない方針」で専任の従業員もいませんが、利益面で貢献しているようです。
「スーパーアプリ」目指し積極採用中
Chatworkは採用サイトに「日本でジャイアントキリングを。」というメッセージを掲げ、事業の積極的な展開に向けて幅広い人材を募集しています。
募集職種は「プロダクト開発」に関わるエンジニア、インサイドセールスやカスタマーサクセスなどの「ビジネス職」、リクルーターなどの「コーポレート職」。エンジニアの「新卒採用」も行っています。
最終面接の前に、実際の業務を経験する「体験入社」を行い、お互いのミスマッチを防ぐ丁寧な工夫を行っています。
2024年には全社売上100億円、2025年以降は中小企業市場の「ビジネス版スーパーアプリ」としてプラットフォーム化することを目指すChatwork。平均30代前半の成長する会社で働いてみたい人には、魅力的な職場となるかもしれません。
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