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新卒オファー型就活サービス「OfferBox」を運営するi-plugは10月、「希望年収額に関する調査」の結果を発表した。
この調査は9月に2027年卒業予定学生(270件)と27卒採用を行う企業(297件)を対象にインターネット上で実施した。
調査結果によると、27卒学生の約6人に1人(16.4%)が、新卒配属1年目に「500万円以上」の年収を希望。しかし、同額を提示する企業はごく僅かにとどまり、学生と企業の間に大きな認識の差が出た。
「500万円以上」を提示している企業は3.0%のみ
学生側が希望する年収のボリュームゾーンは「300-399万円」(45.9%)だったが、日本人の平均給与(2023年で460万円)を上回る「500万円以上」を望む声も16.4%存在した。
一方、企業側が27卒の新卒入社者へ提示している年収は、「300-399万円」が63.3%と最多だった。学生側で16.4%いた「500万円以上」を提示している企業は3.0%のみで、学生の希望が現実を大きく上回っている構図が示された。
希望年収以下でも85%は「辞退しない」。決め手は「福利厚生」
では、学生は希望年収に届かなければ内定を辞退するのか。「内定先から提示された給与が希望の年収以下である場合、内定を辞退しますか?」という質問に対し、85.6%もの学生が「その他条件によっては辞退しない」と回答した。
辞退しない条件としては、「福利厚生が充実している」(72.3%)が圧倒的1位。次いで「業務内容」(58.4%)、「同僚や先輩などの社員の人柄が自分と合う」(51.5%)が続いた。
また、希望年収との差額については、全体の9割が「100万円以内」なら許容できる(「50万円以内」52.2%、「51万円〜100万円」37.8%)と回答。年収以外の魅力があれば現実的な判断をする学生が多いようだ。
ただ、企業の賃上げ機運も続いている。27卒の平均給与額を26卒と比較して「増額した」企業は約3社に1社(36.0%)に上り、「減額した」企業は0%だった。
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