親子ほども年の差がある恋を「絶対ダメ」とは言えないが、はたから見て不安要素だらけなのは確かだ。お悩み解決掲示板に10月下旬、「21歳の女です。43歳の男性と食事に行く約束をしました」という相談があり、注目を集めた。
相談者はこの男性に片思いしており、誘ったのは自分なので奢るつもりだという。しかし、年下の女性に奢られるのは43歳の男性にとってプライドが傷つくかもしれないと考えた相談者は、うまいやり方を悩んでいる。
「男性には『悪いよ~』とは言われましたがそれ以降特にお金に絡んだ話はしていません。男性がレジで恥ずかしくならないように事前にお金を渡しておいた方がいいでしょうか?」
と、年上の意見を求めていた。(文:okei)
「43歳の人は本当に独身なの?」「男性をクズに育ててしまうようなことになります」
質問は、「年上男性のプライドを傷つけないように奢るには?」ということだが、スレッドの回答は、22歳もの年の差を問題視して反対する人が相次いだ。
「そんだけ離れた年の人で、かつ金無し。やめとき、やめとき。情けない。ずっとたかられますよ!」
「43歳の人は本当に独身なの? お金が無いって言うのは嘘ではありませんか」
「そんなくたびれた金無しオッサンにしか相手にされませんか? そんなにモテませんか? もう少しご自分を大切にしても良いと思うよ?」
「21のあなたからしたら事故物件でしかない」など、若い女性の身を案じる声が大半だ。43歳だからくたびれたオッサンかどうかは不明だが、若い女性が片思いするほど魅力的な中年男性が、独り身かどうかは確かに疑わしい。
奢られることがまんざらでもない男性の様子に疑問を抱き、「貴方から誘ったとはいえ、若い、それもかなり歳の離れた女性には見栄を張るのが男性は普通ですよ」「お金無いとか、いいなと思ってる女性には知られたくないからにおわせないです」といった意見も多い。
「こういう貢ぎ癖をつけることは、今後どんな男と付きあっても似たような付き合い方するようになり、男性をクズに育ててしまうようなことになりますからやめなさい」
という厳しいお叱りもあった。確かに、お金を出してばかりになれば、たとえ好きでも“都合のいい女”になっていきそうだ。
公務員や医療系の若者を蹴ってまで43歳フリーランスに惹かれる
コメントには少数だが、相談者が奢ってもいいという意見もみられた。
「恥ずかしければ男が出すさ。悪いよーと言いながら奢られるならそういったプライドはもう無いから安心して奢りなさい」
「年齢に関係なく誘った方が接待するのは筋だから奢れば?」
中には、「奢るのは別にいいとは思いますが、先にお金を渡しておくとか変な気遣いの根回しはやめなさい」というアドバイスもある。年下にそんなことをされたら、バカにされたと思うという意見だった。どうしても奢りたいなら先に現金を渡すことはしないほうがいいだろう。「奢り」は相手に恩を売る行為でもあるので、良いこととも限らないのが難しい。
相談者は返信で、彼が恐らく独身であること、フリーランスで引っ越し中なのでお金ないことなどを明かしている。同時期に公務員や医療系の同年代の男性からアプローチされたが気乗りせず、43歳の彼について「私より楽器や歌が上手い所が好きになりました」と綴っていた。
これには、「彼が既婚やバツイチ(養育費などを払う義務がある)でないかの確証がない、仕事がフリーランスっていうのが胡散臭い」「脈がない」「将来がない」などと再度反対の声が殺到した。しかし相談者は、とりあえずこのまま思いを継続するのだろう。彼女が求めているのは安定ではないようだし、聞きたかったのは「うまいこと奢る方法」なのだから。