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大学病院に勤務する50代女性の「ドクターの大変さを理解してほしい」という声

「規制が厳しくてどこにも行けない」と嘆く声

「規制が厳しくてどこにも行けない」と嘆く声

2020年は新型コロナウイルスの影響で、テレワークが急速に進んだ年だった。一方で、2021年を迎え、これまでにないくらい感染拡大が進んでいる現状でも、テレワークに移行できない仕事はある。

神奈川県在住の30代男性は有名観光地の宿泊施設に勤務している。「宿内で行われる忘年会での乱痴気騒ぎへの怒りと、不特定多数の人の宿泊によるコロナ感染への恐怖。でももし宿が潰れたら路頭に迷うジレンマがある」と、つらい心境を語る。

今回は、仕事柄テレワークができない人の切実な声を紹介する。(文:林加奈)

「GoToキャンペーン?GoToイート?医療関係者には該当しない!」

宮崎県に住む50代女性は大学病院で働いている。当然ながらテレワークはできない仕事だ。第3波の感染拡大が止まらない今も病院勤務を続けているが、2020年4月から5月にかけての緊急事態宣言の時は自宅待機だった。

その上で、国のこれまでの対応に怒りをぶちまける。

「GoToキャンペーン?GoToイート?医療機関で働く人には該当しない!病院勤務の人たちは規制が厳しくてどこにも行けない」

昨年11月には、北海道旭川市内の病院でクラスターが発生し、自衛隊の看護師が派遣される事態となった。「同市内の大学病院でコロナ陽性患者の受け入れを拒否したことが原因」との名指し批判が大きな話題になったことも記憶に新しい。大学病院勤務の女性は、このニュースに思うところがあったようで

「大学病院でコロナ患者を受け入れたら他の重症患者さんが助からない。常に三次救急医療でドクターヘリを備えている病院には難しい」

と現状を明かしている。三次救急医療では心肺停止や重度の外傷など、生命の危機に瀕している重篤患者を受け入れている。「コロナ患者は受け入れたくても受け入れられない」ということだろう。

女性は最後に「『新型コロナウイルスがなくなることはない』と思いながら、常に現場で治療にあたっているドクターの大変さを理解してほしい」と切実な思いを語っている。感染拡大が続き、看護師をはじめとした医療従事者の離職が相次ぐなか、今なお医療に携わっている人には頭が下がる思いだ。早くコロナ禍が収束し心身を休められる日が来るといいのだが。

※キャリコネニュースでは引き続き「コロナ第3波到来でもテレワークにならない人」「お酒の失敗エピソード」などのアンケートを実施しています。

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