2020年の流行語大賞に選ばれるほど人気を博す「ソロキャンプ」だが、女性には危険が伴うことも。ヤフー知恵袋に3月末、25歳の女性から「ソロキャンプでのもやもや」という投稿が寄せられた。初めてソロキャンプに挑戦したという女性は、夜になり就寝準備をしていたところ、男性にテントをいきなり開けられたという。
「いきなりお邪魔してごめんね!夜は危ないから気をつけてね!」
と言われた投稿者は、「いや危ないのはお前や」と言いたいのをこらえて何とか就寝。翌日も昼までゆっくりしていたかったが、男性が来るため足早に帰宅したという。この男性は、昼間の準備段階から「テント立てるの手伝うよ?」「火起こし手伝うよ」など、やたら話しかけてきた”おじさん”だったという。(文:okei)
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「キャンプ場で女性に声かける男は一体何を考えているんですか?」
適当にあしらっていたものの、水汲みに行けば別の男性から「テントまで持っていこうか?」などと声をかけられる始末。投稿者は「一人でキャンプを楽しみたかったのに本当にうんざりです」と不満を綴っている。
「本当に意味がわかりません。キャンプ場で女性に声かける男は一体何を考えているんですか?キャンプに来てる意味わかってないほど知能が低いのでしょうか?」
と怒り心頭だ。さらに「火起こし手伝うよ!任せて!って、それが楽しくてキャンプに来てるんですよ……」と、迷惑な言動に憤っていた。一人でキャンプに来ている以上、テントを張ることはもちろん、火起こしや水汲みなどすべて一人でやることに醍醐味を感じているのだ。その気持ちを汲まず、「着火剤あるよ!」と寄ってきたというのだから呆れてしまう。
コメント欄の回答は、「せっかくのキャンプなのに可哀そうですね」など、多くの同情や男性への批判が寄せられた。
「それ単なるクソオヤジ。若い子にくっつきたいだけ」
「下心丸見えの連中ですね、相手にしないのが正解でしょう。ただ、テントへの侵入は異常な行為です。防犯ブザーを鳴らしても良い案件ですね」
いきなりテントを開けるのは「男女問わずNG」などのほか、すぐに管理人に通報すべきだったという声も多かった。
ソロキャンプは、せわしない日常から離れ一人でゆっくり自然を満喫しようという個人的な楽しみだ。やたら話しかけること自体がすでに間違っているが、夜にいきなりテントを開けるなど犯罪に等しい。あわよくば着替えをのぞこうという意図も感じられ、女性はさぞかし恐ろしかったことだろう。
実はよくいる?ソロキャンプ女子につきまとう「おせっかいおじさん」
こうしたおじさんは、「つきっきりおじさん」、「おせっかいおじさん」などと呼ばれ、実はソロキャンプ女子の間では知られた存在のようだ。エッセイストでキャンプコーディネーターのこいしゆうかさんは、2020年10月出演のラジオ番組で、女性のソロキャンプにはおせっかいな人がよく現れると解説している。注意として、指定された場所にテントを張る区画サイトで、管理人がいるキャンプ場を選ぶことを薦めていた。
投稿者の女性も、24時間管理人のいるキャンプ場を選んでいたが、テントの距離が離れていてもわざわざやってきたというから、初めからソロキャンプ女子狙いで来ていた輩かもしれない。
なお、もちろんこんなおじさんばかりではなく、キャンプが趣味という男性からのコメントには、「危険なことをしようとしている、明らかに困っているとき以外は、挨拶程度にとどめるもの」という声が複数寄せられている。コロナ禍の今、密を避けて楽しめる数少ないレジャーのひとつなのだから、男女関係なく安心して楽しみたいものだ。