ブラック企業の被害は後を絶たないが、楽しく働いていた会社が突然ブラック化することもあるようだ。キャリコネニュースの「ブラック企業」アンケートに東京都の50代男性(営業職/年収550万円)から、ちょっと変わった「ブラック企業体験談」が寄せられた。
※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV
脱臼したのに「這いつくばってでも出てこい!」と社長
「私が転職した会社はよくあるワンマン社長の会社でしたが、厳しくも楽しく仕事をしておりました」
と語る男性。しかし、「社長が自己啓発セミナーに行ってから、社内の雰囲気がガラッと変わって」しまったという。
「社長がセミナーの話しかしなくなり、部下たちを次々とセミナーに行かせて、洗脳させ、仕事にセミナーの手法を使い、無理なことも『やるか、やらないか、迷ったらどうするんだ!』とお決まりのフレーズで、みんな『やります!』としか言えず、徐々におかしくなっていきました。しまいには朝出社時に、社長の前で会社のスローガンを大声で唱和させられ、社長の気が済むまで続けさせられました」
自己啓発セミナーにどっぷりハマってしまった社長。そして男性が退職を決意するきっかけとなった出来事が起こる。
「ある日曜日に草野球で肩を脱臼し、月曜日の地獄の会議に出席できないので、その日のうちに直属の部長に電話して、明日休むことを了承してもらいました」
しかし翌朝、部長から電話があった。
「体調を聞かれた後『ちょっと社長に代わるから』と言われ電話に社長が。『なにたるんでるんだ!這いつくばってでも出てこい!』と。その後代わった部長が『そういうわけで出てきてくれないかな』」
すぐにスーツを羽織り出社したというが、社長は不在だった。男性は
「速攻で退社を決めました」
と報告している。