この動画で学べること
- 現役役員が体験を踏まえて語るCIO(Chief Information Officer)の役割を聞ける。
- CIOと情報システム部長の役割やスキルセットの違いが分かる。
こんな人におすすめ!
- CIOにはどんな役割があるのか、詳しく知りたい人。
- 自社にCIOを置くべきかどうか迷っている経営者。
- 情報システム部門のエンジニアのキャリアパスについて考えている人。
P&GやファストリでCIOを歴任
この動画ではどんなことが学べるの?
現在パナソニックで執行役員グループCIOを務める玉置肇さんが、「情シス部長はどうしたらCIOになれますか?」という質問に答えているよ。玉置さんは大阪大学の大学院で猿の研究をしていた人で、研究者をやめてP&Gに入社。20年以上システム畑を歩み、日本や米国、シンガポールで地域CIOを務めた人だ。
2014年には「ユニクロ」のファーストリテイリングに入社してグループCIOに、2017年にアクサ生命保険の執行役員インフォメーションテクノロジー本部長に就任。この動画を収録した後、2021年5月からはパナソニックで活躍している。なお、聞き手の長谷川秀樹さんは、東急ハンズやメルカリでCIOを務めた経歴を持つ。
2014年には「ユニクロ」のファーストリテイリングに入社してグループCIOに、2017年にアクサ生命保険の執行役員インフォメーションテクノロジー本部長に就任。この動画を収録した後、2021年5月からはパナソニックで活躍している。なお、聞き手の長谷川秀樹さんは、東急ハンズやメルカリでCIOを務めた経歴を持つ。
CIOって、情報システム部長が役員に昇格したときの肩書きというイメージだけど、どういう役割なのかね。
まずは教科書的な意味合いを確認すると、CIOはChief Information Officerの略で、「最高情報責任者」と訳される。「全社的な観点から情報化戦略を立案し、経営戦略との整合性の確認や評価を行う」のが役割とされる。
また、「ビジネス価値を最大化させるITサービス活用の促進を行う」のも仕事とされて、一般的には「情報システム部門の役員などが担当する」と考えられているよね。ただ、玉置さんは「情報システム部長とCIOの役割は明確に違う」と強調しているよ。
また、「ビジネス価値を最大化させるITサービス活用の促進を行う」のも仕事とされて、一般的には「情報システム部門の役員などが担当する」と考えられているよね。ただ、玉置さんは「情報システム部長とCIOの役割は明確に違う」と強調しているよ。
CIOは「経営者」。PLやBSを読んで変革の推進を担う
へえ、どんなところが違うの?
玉置さんが強調しているのは「CIOは経営者」であるということ。会社のPL(損益計算書)やBS(貸借対照表)にしっかりと注目して、視座を上げて経営の観点から物事を見て、経営者が語っている言葉で語れることが大事だという。
確かに、情報システム部長は財務のことはあまり考えないかも。技術のことか、システムが安定的に動いているか、といったことで頭がいっぱいだ。
それももちろん大事だけど、CIOなら「Master of Engineer」じゃダメ、というのが玉置さんの考えだ。加えて、CxOのミッションのひとつは「変革」、トランスフォーメーションでありディスラプティブ・イノベーション(破壊的革新)なので、CIOもそういう観点で仕事をしていかなければならない。
CIOの責任領域は「情報化戦略」とされているけど、「情報化」って意味がよく分からないよね。経営インフラとしてのERP(企業資源計画)の整備を指すのか、デジタル化による業務プロセスの大幅見直しまで含むのか、とか。
いずれにしてもコンピュータでデータを扱うんだから、どちらもCIOの役割なんだろうね。そう考えると、いま日本企業の喫緊の課題とされる「DX」に自社がどう取り組むのか、着実に推進されているかどうかは、CIOの肩にかかっているのかもしれない。
もちろん、情報システム部門の社内の地位が高くない歴史的経緯もあって、そういう人材を育てる体制になっていないところも多いけど、玉置さんが言うには「まず、自分で興味を持つこと」が大事だという。
そして「だからいまこういうことをしなければダメ」ということを、部下に対してロジカルに伝える役割がCIOにあるという。このあたりはぜひ動画で、玉置さんの熱い語りを聞いてもらいたい。
もちろん、情報システム部門の社内の地位が高くない歴史的経緯もあって、そういう人材を育てる体制になっていないところも多いけど、玉置さんが言うには「まず、自分で興味を持つこと」が大事だという。
そして「だからいまこういうことをしなければダメ」ということを、部下に対してロジカルに伝える役割がCIOにあるという。このあたりはぜひ動画で、玉置さんの熱い語りを聞いてもらいたい。
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