無神経な言葉で傷つけられたことは、いつまでも覚えているものだ。30代前半の女性(千葉県/事務・管理/年収100万円未満)は、「新入社員として勤務」していた当時、痴漢被害にあった上に、上司の心無い一言でさらに傷つくことになってしまった。
女性は職場の上司の「許せない一言」を次のように激白している。(文:長田コウ)
「こいつは加害者側の考えなんだな」
「地方出身だったため寮暮らし」をしていた女性。「休みを使って実家へ帰省」し、寮へ戻る道の途中で、女性の身にある事件が起こる。
「駅から寮まで徒歩10分ほどの道で、工場地帯のため街頭も少ない道です。電話しながら足早に寮へと歩いていたところ、同じ電車に乗っていた男から胸を揉まれてしまいました。男はすぐに逃げ去りましたが、どうすることもできずとりあえず寮へと帰りました」
恐らく電車にいるときから目を付けられていたのだろう。相当恐怖を感じたはずだ。そんな女性に追い打ちをかけるかのような出来事が起こった。それは翌日、女性が「その出来事を当時の上司に話した」ときだった。
「『君が痴漢なんてされるような格好をしていたんじゃないか?』と鼻で笑われました」
上司ならば、心配やいたわりの言葉があって然るべきではないだろうか。まるで自分に非があるかのようにあしらわれてしまった女性は、激しい憤りをこう綴っている。
「当時、いくら若かったとはいえ痴漢されるような格好なんてしていませんし、仮にしていたとしても痴漢なんて許されません。こいつは加害者側の考えなんだな、と実感させられました」
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