W不倫中の女性が苦しんだ“彼の家庭への嫉妬” 「自然と奥さんへの嫌悪が生まれました」
いけないとわかっていても、ハマってしまう……それが不倫のようだ。関東圏の40代女性は、夫と10年以上レスだった。
「女性としてこのまま終わりたくないという気持ちがありました」
と、不倫に至った経緯を打ち明けた。相手は仕事で出会った男性でW不倫だった。(文:天音琴葉)
「彼から何度も奥さんの悪妻ぶり、お酒、タバコ、暴力、家事をしないなどを聞かされ」
「お互い結婚10年以上で子どももいる身でしたが、最初に会ったときから一目惚れと言っていいほど衝撃的に好きになってしまい……」
運命的な出会いをしたものの、数か月ほど女性の片思いが続いた。何度か食事を重ねたのち、彼から好意を告げられたそうで、「涙が出るほど嬉しかった」という。どうやら、彼の方も最初から女性のことを「いいな」と思っていたようだ。
「会っているときは罪悪感を感じつつも本当に幸せで、楽しくて、『お互い公にはできない間柄だけど細く長く続けていこう』と話していました」
しかし現実には、「細く長く」とはいかなかった。関係を持ってから1年足らずで、女性から別れを切り出したのだった。理由を次のように説明する。
「理由は、私の、彼の家庭への嫉妬です。交際が始まった当初はご家族にただただ申し訳ないと思っていましたが、彼から何度も奥さんの悪妻ぶり、お酒、タバコ、暴力、家事をしないなどを聞かされ、自然と奥さんへの嫌悪が生まれました。そして、揉め事や面倒を嫌う彼がそんな奥さんに対してご機嫌を取って言いなりになっていることにモヤモヤを感じ始めました」
「この経験以来、不倫=悪、不道徳、と単純に否定することができなくなりました」
彼は妻の不満を聞いてもらいたかっただけなのだろうが、友人ならともかく、不倫関係にある女性に話す内容ではない。妻の尻に敷かれている彼に幻滅したのも無理もないだろう。そんななか、別れの決め手となった出来事が起きた。
「私がずっと行きたいと思って彼を誘っていた場所に、奥さんとお子さんを連れて行ったと聞かされたことです。彼の仕事に関係する場所だったこともあり、私と行くのを渋っていて私も仕方ないかなと諦めかけていたのですが、奥さんが行きたいと言ったから連れて行ったそうです。狂いそうなまでの激しい嫉妬が込み上げるとともに、これが現実なんだなと感じて、気持ちがスーっと冷えていくのを感じました」
大きなショックを受けたものの、これによって冷静さを取り戻したようだ。一目惚れから始まった不倫だったが、先述のとおり夫とレスだった女性は、「背後の夫婦関係にも色々な要因があった気がします」と今では考えている。自身の経験を経て、不倫に対する見方も変わったようだ。
「この経験以来、不倫=悪、不道徳、と単純に否定することができなくなりました。頭では悪いこととわかっていても、人間どうにもならないときがあるんだなと実感しました。たまたまものすごく好きになってしまったから始まってしまったけど、不倫をしよう!と思って始めたわけではない。そして好きになりすぎて自分の独占欲で苦しくなって終わりました。苦しみましたが、誰かを明確に傷つける前に終わってよかったのかもしれません」
自分の家族や相手家族に知られる前に終わらせて良かったと思っているようだ。だが、そうだとしても不倫した事実に変わりはなく、罪悪感が消えることは一生ない。人知れず十字架を背負って生きていくしかないのだから……。
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