経営者が会社を私物化したら、その会社はダメになるものだ。投稿を寄せた中京圏の50代女性は「従業員30人ほどの会社にいたころ」と前置きし、社長について、
「2代目のボンボンで、会社経費を私用流用するのは当たり前。ゴルフやワインや愛人手当など」
と批判した。社長の金遣いの荒さは次第に会社を蝕んでいった。(文:天音琴葉)
その後、経理部長は返済に追われ「日雇いで働いている」
この社長は、「事業をやたら拡大したがり、銀行から借りれるだけ借りていた」というから驚きだ。2代目で苦労を知らないにしても程があるだろう。
その結果、毎月の支払日の資金繰りに苦しむのは経理部長の役目だった。それに対して社長は感謝の言葉もないどころか、「『お前の能力がないから資金繰りができないだけで、何とかする努力をしろ』と怒るだけ」という横暴ぶりだった。経理部長の負担は半端なかっただろう。すると案の定、事件が起きてしまったのだ。
「ある月末、経理部長がお昼ご飯に出たきり戻ってこない。3時過ぎ、取引銀行全てから鬼電がかかり、支払いができないことが判明する」
バックレは社会人としてあるまじき行為だが、この経理部長には同情を禁じ得ない。結局、経理部長は見つかったようで何よりだが、
「後日、逃げた経理部長はクビ&焦げ付きの返済を求められ、日雇いで働いている」
というから衝撃だ。解雇は止むを得ないが、なぜ経理部長が全責任を負わされるのか理解に苦しむ。そもそも銀行から借金をしまくった社長が元凶であるはずだ。女性は話を続けた。
「会社内部はリストラが進み、不採算部門が消滅。それでも、社長のゴルフ、ワイン、愛人は止まらない。(中略)結局、その社長は還暦前に病死、今は堅実な未亡人が地味に会社を経営しているようです」
と衝撃の結末を明かした。自身は入社から8年後、出産を機に退職したそう。その間に円満退職したのは女性だけだったとし、「ボンボン社長には気を付けなきゃな、と思った会社でした」と結んだ。現在は別の会社で働いているとのことだ。