「ブラック社労士」問題で連合会会長が声明発表 「到底容認できるものではない」
全国の都道府県社労士会の連合組織である全国社会保険労務士連合会は12月25日、会長名で声明を発表した。「社員をうつ病に罹患させる方法」を指南するブログを運営していた「ブラック社労士」問題について、強い調子で批判している。
「社会保険労務士に対する国民の皆様からの信用を失墜させるものであり、到底容認できるものではないと考える」
職業倫理の徹底図り「国民の皆様からの信頼向上に努める」
この声明は「『社会保険労務士による不適切な情報発信』に関する会長声明」と題されたもの。この社労士の行為は、社労士法に掲げられている「事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上」からかけ離れたものであると指摘したうえで、すべての社労士に対し、
「倫理綱領に定める品位保持の観点から自らの行為を律すべきことについて、注意を喚起したい」
としている。また文末では、連合会として会員に対する指導を強化し、職業倫理の徹底を図るための研修や広報を拡充し、「国民の皆様からの信頼向上に努めてまいる所存」としており、今回の問題を重大視していることがうかがえる。
なお社労士の懲戒処分は、連合会ではなく厚労省と県の社労士会が連携して進めることになっている。愛知県社労士会はキャリコネニュースの取材に対し、「粛々と処分を進めているところです」とコメントした。
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