バカッター投稿はなくならないのか

中でも問題視されているのが「35万（円）の物件紹介したw 賃貸で探してるくさいw」と明かしてしまった具体的な物件情報だ。このツイートは客の情報を漏らした「コンプライアンス違反」と激しく非難された。

騒動を知った本人はアカウントを削除したものの、あっという間に大炎上。翌日には本人が特定され、昨年11月に入社したばかりで前職は靴の販売員であったこと、本名や顔写真、家族構成や出身高校などがさらされる事態となった。

過去のツイートから、この会社はCM放送もしている大手不動産会社で、勤務する店舗まで明らかに。広報担当者は番組の取材に対し「来店された人物の名前を出すことはできませんが、ここに勤務する女性が客の個人情報をツイートしたことは事実」と認めた上で、

「現時点ではツイートされた人物の関係者に会うことができており、謝罪をしています」

とコメントした。女性社員の処分について言及はなかった。なお、営業所には苦情が殺到し、仕事にならない事態に陥ったという。

「社員研修の実効性」に疑問を呈するコメント続出

あとを絶たないバカッター投稿に、MCの国分太一さんは暴露される芸能人の立場から「ちょっと良い気はしないですよね、35万とか。信用してるからこそ店に行ってるので」と眉をひそめた。

千原ジュニアさんも「若くて未熟者でやってしまったので許してあげましょうよ、という風潮があるかと思うんですけど」とした上で、次のように指摘した。

「ツイッターやSNSに関しては、若い子のほうがベテランやからね。物心ついたころから触れていて、俺らなんか分からへんけど、どうなるかってわかってるんでしょ、20代くらいの子なんか」

そして問題のツイートの「ついツイートしちゃった」という一文を指し、「その一言が全てですよね」と、悪いと知りつつやっていることを批判した。

この不動産会社は「守秘義務の研修は新入社員すべてに行っている。この社員もリストを見る限り受けていたはず」としているが、国分さんは「どんな研修してたのかってことですよね」と首を傾げた。雪野智世アナウンサーの矛先も、企業の教育の方に向いていた。

「研修はしたけど、重みが伝わってない。家族にだって教えちゃいけないという研修を受けるはず」

千原ジュニアは「ネットに氾濫するデマ」にも言及

番組出演者たちは、私生活がネット上にさられる恐れや経験がある芸能人ということもあり、憤りを隠せない様子で「今回のこれは完全に企業・社員のコンプライアンス問題」と批判的なコメントばかり。軽はずみにネットで情報を流すことが、本人にも企業にもどれほど恐ろしい事態になるか改めて意識しなくてはならない。

なおスタジオでは、ネット上に流れるデマについても話題となり、千原ジュニアさんはマネージャーが女性のために奥さんと間違われており、「（奥さんと一緒に）だいぶ出歩いててだいぶ仕事行ってることになってる」と笑いを誘っていた。確かに今回の「35万円の賃貸物件」も、デマという可能性もあったわけだ。（ライター：okei）

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