民間企業では業績を伸ばすことが大事だが、会社としてコンプライアンスを重視することも大切だ。では公務員の場合はどうだろう。
地方公務員として働く20代男性(年収450万円)は、職場でこんなコンプライアンス違反があると語る。
「昼休憩なのにおじさん・おばさん世代の中には休憩を取らずに普通に仕事している人が結構います」
「休憩している人も当然いますが」というものの、中高年に対する男性の不満はまだつづく。(文:林加奈)
「『自分達のことを棚に上げて指導するのか』と言われかねないのでは」
お昼の時間も仕事をしているなら、遅い時間に休憩をとることもできるはずだ。ところが
「昼休憩に仕事をしたからと言って、昼休憩をずらしたりするわけでもなく、その時間も仕事をしているのです。公務員には労働基準法は基本適用されないので、こういうのがまかり通っているのかなと感じます」
公務員は国へ奉仕するという仕事の性質上、労働基準法が適用されない。労働問題は労働基準監督署ではなく人事院に相談できるが、そもそもこの職場の中高年は、働きすぎをあまり気にしていない人が目立つのだろう。
「でもこういう実態が明るみになれば、行政から指導される側から『自分達のことを棚に上げて指導するのか』と言われかねないのではないかと不安です」
と懸念を漏らす男性。先輩や上司の働きすぎはコンプラ違反だけでなく、若手にとって迷惑だろう。
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