![画像はイメージ](https://news-careerconection-image.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2025/02/30820668_s-1-e1739329930350.jpg)
画像はイメージ
面接で変なことを言われて、ずっと記憶に残っている――。九州地方に住む牧田さん(仮名・50代男性)は今から20数年前、某大手コンビニチェーンのバイトの面接を受けた際に言われたことが忘れられないという。
「翌日に電話で連絡が来て、『不採用です』と。それは仕方ありませんが、続けて『今後も当店をご利用下さい』って言われました」
採用はしないけれど店には客として来てね、という都合のいい言葉だが、そもそもどういう面接だったのだろう。編集部では男性に当時の話を聞いた。(文:篠原みつき)
「客としてなら売上になるから来てくれというのは虫が良すぎませんか?」
当時、面接をしたのはそのコンビニの店長だったが、あまり良い印象ではなかった。
「40代くらいの男性です。太っていて髪はボサボサで、制服は汚れていて清潔感がないように感じました」
面接はそんな店長と1対1で、店舗奥の事務所で行われた。質問内容はいたって普通で、志望動機を聞かれた牧田さんは正直に答えた。
「当時私は他店舗でバイトをしておりましたが、そこではフルタイム出勤が出来ず、希望する給与額にはほど遠かったので、フルタイム出勤できるお店を探していたことを包み隠さず全てお話ししました」
しかし店長の反応はあまり良いとは言えず、手ごたえは無かったという。
「店長は他店舗でコンビニバイトを経験していることに難色を示しているようにお見受けしました。なので、好感触ではなかったです」
経験者なら多少勝手が違っても即戦力だが、何が気に入らなかったのだろう。ともあれ翌日、合否の連絡を伝える電話がかかってきた。
「店長は『不採用です。今後も当店をご利用下さい』って……。その時は思わず『はい』と答えて話を終えてしまいましたが、後々思い出すと腹が立ってきましたね。店員としては要らないけど、客としてなら売上になるから来てくれというのは虫が良すぎませんか?それを言うなら『貴殿の今後のご活躍とご健勝をお祈り致します』でしょうが!」
確かに、「不採用」と言われた時点でイヤな気持ちになるのだから、「すみませんが……」といった一言があってもよかっただろう。どちらにしてもこちらはショックだが、「客としては来て」と言われたら余計に腹が立つのも頷ける。
「そのコンビニには二度と行かないことにしました。近所でしたが、実際行きませんでしたね」
妙な因縁がついてしまったコンビニは、その後長くは続かなかったようだ。
「その店は2〜3年後ぐらいにつぶれました。ざまあみろですね!現在は、土産物屋になっています。その店舗は学校も近く、好立地だったと思いますけど短命に終わったのはやはり店長に原因があったのかと思いますね」
不採用なら連絡しないという会社も多い中、店長に一定の礼儀はあったようだが、ちょっとピントがずれた一言で客を一人失ったのだ。一事が万事、こういう調子だったのかもしれない。
ちなみに牧田さんは、そのとき勤務していたコンビニが希望通りにフルタイム出勤できるようになったため、「元の鞘に収まったと言うべきですかね」と落ち着いた様子で振り返っていた。
※キャリコネニュースではアンケート「ムカついた面接」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6YW7APDF