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人との縁を切ったあとで、取り返しのつかない事態になることもあるようだ。埼玉県の50代女性は、中学以来40年以上も付き合いがあった友人について投稿を寄せた。
「(その友人には)昔から虚言癖や自己中なところはあったものの、なぜか馬が合い、一緒に旅行に行ったりお互いの自宅に泊まったりしていました」
癖のある性格も織り込み済みで良好な関係を築いていたようだ。女性が結婚してからも「年に数回」は会っていたという。しかしある事がきっかけで二人の関係は急展開を迎えた。(文:湊真智人)
我慢の限界を迎え「一切の連絡を断ちました」
それはコロナ禍の出来事。特に「流行し始めた頃」というから、誰もが漠然とした不安を抱えていた頃だろう。折しも女性は次のような辛い状況にあった。
「私のほうが離婚し、メンタル面で落ち込んでいた」
パートナーを失い、さらなる苦境に立たされた女性。そこに奇しくもとどめを刺したのは友人の例の性格だった。
「相変わらず虚言や自己中を発揮されたことに我慢の限界を超えてしまい、今まで思っていたことをぶちまけて一切の連絡を断ちました」
友人の普段通りの振る舞いも、当時ばかりは受け入れる余裕がなかったようだ。しかしこれが生涯の別れになることは知る由もなかった。
友人の急逝に「虫のいいことを考えたりしてしまいます」
「それから1年半が経った頃、彼女は病気で永遠に会うことが出来ないところへ行ってしまいました」
友人の訃報を耳にした女性は、「なぜあの時……」と、積年の思いが爆発し絶縁したことへの後悔が込み上げた。
「自分のメンタルを守るために必要な決断だったと自らに言い聞かせるしかありませんが、(もう彼女が)電話に出ることもLINEに既読がつくこともない」
現在も複雑な思いの中で心が揺れているようだ。またかつて友人と交わした会話を回想しつつ、こうも書いている。
「昔、『どちらか先に亡くなったほうが守護霊になろう』なんて話してたこともあり、『見守ってくれてるかな?』なんて虫のいいことを考えたりしてしまいます」
時には振り回されながらも、40年来の友情は強固であったことだろう。友人が空から見守ってくれているのを祈るばかりだ。
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