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自分より明らかに仕事の負担が軽い同僚と全く同じ給料だとしたら、不満しかないだろう。徳島県の40代男性(自営業)は、今から20年以上前に働いていたガソリンスタンドでの経験を振り返った。当時の業務内容はかなりハードだったようだ。
「店を朝6時に開店させたり、タイヤ交換やオイル交換等の作業。灯油等の配達もやってました。燃料添加剤や水抜き剤の販売もかなりありました」
早朝からの勤務に加え、力仕事やメンテナンス、さらには営業活動までこなしていた男性。店の売上や運営に大きく貢献していたことは間違いない。(文:篠原みつき)
「3か月の更新をせずに辞めました」
しかし、それだけの重労働をこなしていても、報われることはなかった。男性は当時の給与体系への不満をこう漏らす。
「それでも灯油が入ったポリタンクを持てない女子高校のバイトと時給が同じ…」
同じ時給であれば、きつい仕事を任されているほうが損だと感じてしまうのも無理はない。
新潟県の50代女性(事務・管理)も、過去の職場での賃金格差に納得がいかなかったことがある。「10年ほど前」、派遣社員として働いていた時のこと。
「A社派遣会社で就業した時給は720円。同じ就業先で他社では750円でした」
同じ職場で同じ仕事をしているにもかかわらず、所属する派遣会社が違うだけで時給に30円もの差があったのだ。
「それに加えて業務量の多さに嫌気が差し3か月の更新をせずに辞めました」
当時の最低賃金に近い金額だったとはいえ、業務量と報酬のバランスが崩れていれば、長く働き続ける意欲が湧かないのは当然だろう。
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