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「退院したんだから翌日から働けるだろ?」命がけの手術後、上司の無慈悲な言葉に絶句した男性

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病気と闘いながら働く上で、職場の理解は不可欠だ。ましてや命に関わる重病であればなおさらだろう。しかし、想像力を欠いた上司の下では、治療と同じくらい人間関係がストレスになることもある。

関東在住の50代男性(エンジニア)は、「悪性脳腫瘍」を患い、何度も手術を繰り返してきた。再発が多く、その都度「開頭のうえ切除」するという過酷な治療を受けてきたが、職場での扱いは冷ややかなものだった。(文:篠原みつき)

「こいつの身内にはガン経験者がいないんだな」

通常、全身麻酔を伴う手術を受けた後は、入院期間中にリハビリを行い、退院後も自宅療養を経て体調を整えてから復職するのが一般的だ。男性も「自宅で一週間ほど生活して体調を整えてから復職するもの」と考えていた。

ところが、上司である課長の言葉は、男性の想定を覆すものだった。

「なんだ、退院したんだから翌日から元通りに仕事できるんだろ」

開頭手術を受けた部下に対し、あまりにも配慮がない。男性は「気を失いそうになりました」と振り返り、こう憤る。

「あぁ、こいつの身内にはガン経験者がいないんだなと思い、社内の保健師さんにこんな事を言われたと訴えました」

命がけの手術を乗り越えたばかりの体に、この言葉はあまりにも堪えたに違いない。

産業保健師さえも「今回だけは我慢するように」

救いを求めて相談した社内の保健師の対応も、期待外れだった。専門職として、医学的な見地から上司を諭してくれるかと思いきや、返ってきたのは事なかれ主義な言葉だった。

「今はそういう人は稀だけど、いずれ分かるようになるから今回だけは我慢するように」

社員の健康を守るべき立場の人間にまで「我慢」を強いられ、孤立無援の状況だ。

「放射線とか抗がん剤治療はどれだけ辛い体験をしてきたのか全く理解していない課長は1発で降格のうえ、解雇しても良いのでは?と思いましたが、信頼できる他の部長クラスの人たちに話すに留めました」

他の上層部に伝えたことで、少しは溜飲が下がったのだろうか。男性は「その課長は全く気づいていない鈍さで呆れます」と書いている。

大病に苦しむ部下の心を、深く鋭く傷つけた上司。自分が当事者にならなければ、人の痛みが分からないものだろうか。

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