
画像はイメージ(AIで作成)
スキマバイトが急増する小売現場。客は制服を着たスタッフを頼りがちだが、双方の認識のズレが思わぬ摩擦を生んでいるようだ。キャリコネニュースで5月中旬に配信した『「何も用がないなら声を掛けないで」ホームセンター店員の暴言に絶句』という記事に対し、現場で働く人からリアルな声が寄せられた。
記事では、棚卸し中のスキマバイト店員からひどい態度を取られた客のエピソードを紹介したが、どうやら店員側にも言い分はあるようだ。
投稿を寄せた東京都の50代女性(サービス・販売・外食)は、単発の品出しバイトをよくしている。品出しの作業自体は好きだというが、「お客の適当に友達感覚で商品の場所を聞いてくることに嫌気がさしています」と日頃の不満を漏らした。(文:篠原みつき)
「気持ちがよく分かり、『よくぞ言ってくれた』と思います」
女性はこのホームセンターの記事について、「この店員の対応は、さすがに私にはできませんが、気持ちがよく分かり、『よくぞ言ってくれた』と思います」とまさかの賛同。その背景には、単発バイトならではの苦悩があるようだ。
「そもそもお客は制服を着た店員を発見するなりすぐに質問してきて、こちらは単発バイトなので商品の場所等分からないため、自分も仕事を中断して探さないといけなくなります」
「また、醤油等のよく購入する、ちょっと探せば分かるものまで聞いてくるため、しょっちゅうお客の分からないものの場所案内をしなければならず、本業の品出しができず、大変迷惑しています」
客からすれば同じ店員に見えても、品出しだけの単発バイトにとって案内業務は想定外の負担なのだろう。さらには、「特に在庫の有無等は常勤のサービスカウンターのスタッフになぜ聞きにいかないのか」と苛立ちを隠せない。
そのため「話しかけないで」という対応は非常に共感できるそうで、「自分は接客ではなく、沢山ある商品の品出しの仕事をしに来ているので」とキッパリ。
店員から暴言を吐かれたと訴えていた記事のトピ主に対しては、被害者ではなく「店員が嫌がることを強要しているカスハラに当たるのではないか」とまで書いている。さすがに言い過ぎだが、それくらい不満が溜まっているのだろう。
「一回数百円払って購入して食べてみたらどうですか」
また女性は、冒頭の記事内で紹介されていた別のエピソードにも言及している。ゴキブリ対策の商品について「どれが1番効くか」と聞いた客に対し、店員が「そんなの家にいるGに聞いてみてください」と返したというものだが、これについても店員側に共感しているようだ。
「そもそもどのGホイホイが効くかは店員には明らかに分からないことで、また店員が自分の好みで商品を勧めるわけにもいかないわけで、これと似た話で、食品の『どっちが美味しいか』や『これは甘いのか』は客の好みであり、『一回数百円払って購入して食べてみたらどうですか』と言いたくなります」
客の個人的な好みや環境によるものを、何も知らない店員に気軽に問われても困る、ということらしい。
「そういう自分の買い物の連れのように店員に話しかけて、店員の仕事を中断させており、これもカスハラに当たると思います」
とはいえ客側も名札などで単発バイトかどうかを見分けるのは難しい。客も別に悪意があるわけではない。店員のほうも自分の担当領域じゃないからと言って、客を冷たくあしらっていいわけでもない。ここは店側が仕組みを考える必要があるだろう。
女性は「もちろん、このような本音は言えないため、ここで記載して少しスッキリしました」と書いている。
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