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「汚い!」大学に侵入した虫を捕まえたら東京出身の子に叫ばれた女性 地方と都会の”常識ギャップ”に困惑

画像はイメージ

自分が生まれ育った地域から、結婚なり就職なりを機に離れて、全く別の土地に移り住む。そういうことって大体の人が経験する。

そして多くの場合、そういった経験をするなかで、新しいコミュニティで遭遇するギャップというものに、大なり小なり困惑するものだ。たとえばゴミ出しのルール。異様に厳しい土地はあるし、逆に分別が適当でもなあなあで許される地域もある。

役所からの支援が手厚い地域もあれば、そうでない地域もある。若者が多い地域もあれば、老人しかいない地域もあり、基本的に年間通して天気が良い地域もあれば、3日に1日は雨で、基本曇天。自殺率がなんか高い土地もある。

土地というのは本当に、それぞれに良くも悪くも色がある。だから当然、ある地域から引っ越して全く別の地域の住人になろうとすると、このギャップに苦しむこともあるのだ。(文:松本ミゾレ)

地元で当たり前に通用していた言葉が通じないのは、結構ビビる!

もうここのコラムで100回ぐらい書いたことだけど、僕は宮崎のド田舎出身だ。で、宮崎ってのはどこにあるんですか? と日本地図に疎い日本人から最近よく聞かれるから先に書いておくと、九州にある。

そういう田舎で育ってきたくせに、若くして関東に出稼ぎに出たものだから最初はちょっと苦労した。標準語はすぐに使えるようになったけど、たまに当たり前に使ってきた表現が、実は宮崎の方言だと気付かされたなんてことが、たまにあったためだ。

たとえば「なおす」。これ、宮崎だと棚や引き出しなどから出したものを、使い終わったら元に戻すことを”なおす”と表現する。でも当然これは、他所で暮らした人たちには伝わらない。誤解を招く方言となる。

「なおす? これ壊れてないけど」みたいなことを言われて、「ああ、これって方言なのか」と気付くわけで、これは都会に出て働く宮崎県民の大半が一度通過する失態だ。他にも、宮崎県民がよく使う紛らわしい表現に「はわく」がある。

これは”掃除する”という意味を持つ言葉で、「箒ではわいてくる」などという使い方をすることが多い。まあ、こういった他所の地域の人には通じない表現というのは、どの地域にもあるものだ。今回はお国言葉。それから故郷にいた時には当たり前に感じていた風習などが古里を出たら全く通用しなかったという経験を持つ人々の体験談を、次項からご紹介したい。

「焼肉チェーンなら赤門が一番好きって言ったら千葉にしかなかった」

先日、ガールズちゃんねるに「故郷を出るまで知らなかった事」というトピックが立っていた。これを立てた人物も僕と同じ宮崎出身で、「はわく」が県外では一切通じなくて苦慮した経験を書き込んでいる。

こういう、自分の生まれ育った土地の当たり前が通用しないとき、人は困惑するものだ。そしてその困惑は多少の恥ずかしさを孕むため、とかく記憶にも残りやすい。そういう恥ずかしい思いをした人たちの書き込みを、いくつか引用させていただこう。

「虫は汚いということ。大学に侵入してきた虫を捕まえたら東京出身の子に汚い!って言われて初めて知った」

「『はーえらい』って当たり前のように口にしたら不思議な顔された。しんどい、疲れたって意味で地元では使ってたから。そこから周囲の言葉をちゃんと聞いて自然と修正していった気がする」

「焼肉チェーンなら赤門が一番好きって言ったら千葉にしかなかった」

「地元では『笑っていいとも!』が夕方4時からやってて、上京して初めてお昼の番組だった事を知った」

中には、地元では普通に使っていた言葉が別の地域では差別用語扱いで驚いたという書き込みも。僕も高校を卒業して就職で神奈川の横須賀で暮らすようになったんだけど、「そういう言葉は使っちゃダメ」って結構な勢いで怒られたことがある。こういうのって、基本的に放送禁止用語とか関係ない田舎で育った人間が都会に出てしまうことで生じる齟齬なので、悪気とかはないんだけどね。

あと、『いいとも』が16時からやっていた、という声もあるがこれも分かる。宮崎は『いいとも』は辛うじてお昼に放送されていたが、月9は土曜の16時に放送されてたから。なんせ民放が未だに2局しかなくて、ろくに正規の放送スケジュールで番組なんか流れないからね。あと『徹子の部屋』も名前だけは知ってて、どんな部屋か知らなかった。

雑誌の発売も数日遅れだし。トレンドを追うとか、土台無理だったのだ。今もか。まあ、田舎の常識って都会の非常識だったりするし。虫を捕まえたら東京育ちに「汚い!」と叫ばれた人もいるように、都会の人からするとあり得ない、野蛮な連中みたいな目で見られるのはいつになっても仕方ないことなのかもね。でもね、虫は汚くないよ。

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