
画像はイメージ(AIで作成)
組織のトップが急に入れ替わったとき、その後の仕事のやり方が大きく変わってしまうことがある。ときには業務以外の部分に配慮する必要もあるようだ。
投稿を寄せた群馬県の男性(70歳以上)は、かつて教師として働いていた当時に起きた、忘れられない出来事を振り返る。
ある年の12月下旬、現職の校長が帰宅途中に突然亡くなった。明日は終業式というタイミングだった。
「翌日からてんやわんや。現職ですから何台もバスを連ねて生徒を連れてお通夜へ。寒い寒いふきっさらしの山の中腹のお寺でした。一段落して、教頭が校長代理になり新しい教頭が赴任してきました」
この新任の教頭によって、現場の空気は一変することになる。(文:篠原みつき)
「何でもかんでも、書類と印鑑」
赴任してきた新教頭は、これまでの学校のやり方とは異なる、お役所的な方針を持ち込んできたという。
「これがまた行政端の何でもかんでも、書類と印鑑。学校には学校のルールがあります。そりゃなあなあでやってきた部分はあるのでしょうが、それも学校のこと、とにかく書類と印鑑。そのうえ復命書(報告書)が字が少々曲がっているのを厳しく指導」
そんな中、悪いことに男性自身の身に問題が起こってしまった。新教頭から激しく責められ、「もう教師を諦めようと思いました」と追い詰められたが、周囲の同僚たちの勧めである行動に出る。
「あまりの変わり身の早さに、びっくりした」
「最後に皆から(教頭の)自宅へ挨拶に行って来いというので、一升瓶をもって『お世話になりました』と行きました」
一升瓶を持参して頭を下げに行った効果は絶大だったようだ。翌日からの新教頭の対応に、男性は唖然とすることになる。
「翌日から何事もなかったように、普通でした。あれほども怒り狂って責めていたのに、と。あまりの変わり身の早さに、びっくりした」
あまりの激変ぶりに驚きつつも、男性はこの体験を通して「教えていただきました『事前の根回し』の必要を。大変勉強になりました」と教訓を書いている。
一升瓶ひとつで態度が180度変わるというのも、昔の組織ならではの処世術だったのかもしれない。
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