厚切りジェイソン、目的不明の資料づくりをさせられるサラリーマンにダメ出し 「そんなんだから台湾の企業に買収されるんだよ」
IT企業役員でありながら人気芸人としても活躍している厚切りジェイソンさん。「Why Japanese people!?」のネタだけでなく、自身のビジネスの経験を踏まえた「年功序列」「残業」といった日本的慣行への鋭い突っ込みでも有名だ。
そんなジェイソンさんが、日本の職場でよくみられる「無駄な作業」について厳しく切り込んだ。これにネットでは「ぐう正論過ぎる」「うちの会社に来てくれねぇかな」と支持する声が殺到している。
「嘘だろ! じゃあ、作らないよって断わらなきゃダメ」
ジェイソンさんの発言が載ったのは、8月22日のPRESIDENT Online「厚切りジェイソン『年収2000万の勉強法』」というインタビュー記事。「勉強で人生を切り開いてきた」と明かすジェイソンさんに社会人の勉強法を聞くというもので、その時間をどのように確保するのか、という話題になった。
ジェイソンさんは仕事をしながら勉強をするコツとして、「無駄な時間が出ないように隙間時間に(勉強を)組み込むこと」をあげた。インタビュアーが「『時間がない、時間がない』と言っている人のほうが時間を無駄にしているんでしょうね」と応じたところ、会社での無駄な作業に話が及んだのだ。
「会社で働いていても、結構無駄って多いですよ。よくあるんですけど、『こういう資料を作ってくれる』と言われて、『これは、どこでどうやって使うんですか』と聞いたら、『いや、決まってないけど、まあ念のため』とかね。『嘘だろ! じゃあ、作らないよ』って断わらなきゃダメ。人生の貴重な時間を使って無駄なことをしないことですよ」
無駄な作業が続くばかりでは自身の仕事も捗らないし、本来なら必要のない残業にもつながってしまう。自分の時間を確保できないばかりか、疲労による生産性の低下にもつながりがちだ。ジェイソンさんの発言はもっともと言えるだろう。
「ウチの社長に就任していただきたい」と称賛の声
だが、上司からの指示とあれば断るのが難しいのが日本企業だ。インタビュアーも「上司に無駄なことを指示されたときに断ることが許される風土が、アメリカにはあるのですか?」と聞き返した。すると、ジェイソンさんは「その質問おかしいよ」と切り返した。
「日本の会社は上司が部下に無駄なことをさせているのをわかっているのに、それを断る人を怒るんですか? 日本人のそういう感覚は本当にわからない。無駄なことを断わるのは当たり前じゃないですか。なんで断れないんですか。Why Japanese people? 不思議でしょうがないですよ」
そして、「目上の人が頼んだからといって、無駄をする方が正しいんじゃ、会社は破産するよ。そんなんだから台湾の企業に買収されるんだよ。やめろ」とバッサリと切り捨てた。この正論にネットには、賛同する声が相次いだ。
「相変わらず厚切りジェイソンはいいこと言うな。管理職向けのセミナーでも開いてもらいたいもんだ」
「ウチの会社の社長に是非とも厚切りジェイソン氏に就任していただきたい」
ビジネスパーソンとして成果をあげるジェイソンさんの指摘に、「こういう発言にも一理ある」と納得する人も。一方で「上司の方が彼の言葉に『なるほどな』となるには、日本の上下関係は古臭く凝り固まりすぎてる」と、諦めの溜息を漏らす人もいた。
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