人生は苦労した方がいい? 「楽して生きてはダメ」の一方で「わざと苦労させようとするやつはクズ」という声も
人生は辛いこと、苦しいことばかりだ。たまに良いことも起きるが、基本的には嫌な思いをすることの方が多いのかも知れない。もちろん、生まれた頃から一切そういう思いをせずに育つ人もいるけど、そういうのは本当に稀だ。
先日、ガールズちゃんねるに「人生苦労した方が良いと思いますか?」と題されたトピックが立っていたのだが、ここに多数の意見が書き込まれている。(文:松本ミゾレ)
「苦労しすぎると幸せが訪れても実感がなくなってしまう」
社会人なら誰しも、何かしらの苦労を経験しているものだが、書き込みの一部を紹介していきたい。
「ある程度は必要だなと大人になって思いました。 学生時代、部活動をもっと頑張ればよかったなーと思います。楽して生きてばかりはダメですね」
「できればしたくないけど、やっぱ経験がモノを言うのは確かだと思う」
「私は苦労してる人でいい人見たことない ひがみっぽく他人に嫉妬しては悪口三昧 苦労アピール不幸アピールばかりで、自分で自分を不幸にしてる感がすごかった」
「苦労しすぎると、幸せが訪れても実感がなく、自分が中心に回っているとも考えられず、幸せ掴みにくい気がするんだよね…」
成長をするためには苦労は不可欠という意見もあれば、できたら苦労なんかせずに暮らしたいという声もある。また、必要のない苦労のせいで歪んだ人生を歩んでいる人の声も見ることができた。「わざと苦労させようとするヤツはクズ」なんて書き込みもある。
苦労をすべて受け入れたら破滅する! 苦労の質には注視すべき
僕の意見を少し書いておきたい。個人的には、苦労はできたら経験したくはないと思っている。特に金銭面の苦労、これはもう本当に無縁でありたい。
お金がないと苦労を強いられる局面は本当に増えてくるからだ。家が貧しいと良い大学に入るための十分な教育を受けられず、個人がいくら努力しても奨学金、教育ローンなどの足枷を負うこととなる。借金はホントに余計な苦労の代名詞だ。家が裕福かどうかで、人生は大きく変わってくる。
また、社会に出てみれば、いたるところに苦労が待ち受けている。上司の理不尽なしごきなんかも、その一例だろう。幸いなことに僕は、無益なしごきを受けたことはないが、日々嫌がらせ、ハラスメントを受けている人は本当に辛い思いをしている。
苦労にはいろんな種類がある。やがて実を結ぶ苦労もあれば、するだけ損の苦労もある。そりゃあ多少は苦労をしないと人は大成しなかったり、他人の痛みが分かる人になれないだろう。だけども、しなくていい苦労をわざわざ買う必要はない。
苦労の質は、俯瞰で考えればすぐに見えてくる。「あ、これはただ自分を追い詰めるためだけに用意された上、突破しても何の利益もない苦労だな」と思ったら、いちいちそんなものに付き合うことはない。
結実する苦労とは、大抵努力の元にある。いじめや嫌がらせめいた苦労の先には、得るものなんかないのだ。立ちはだかる苦労を全て受容すれば人はどうなるか。心が病んでしまうだけだ。苦労の質には、ことさら敏感であるべきだろう。