就活の志望動機「お金が欲しい」がダメな理由 「強盗も同じこと言うから」「人生に必要なのは酸素って言っているようなもの」
就活や転職での面接で困るのが、志望動機だろう。就活生からすれば「なぜこの会社に入りたいか」を企業へアピールする絶好の機会だが、内容が思いつかず途方にくれることもある。
ただ、「お金のためです」とストレートに伝えるのは避けた方が良さそうだ。2ちゃんねるに3月4日、「『志望動機は?』『金が欲しかった』←これで100パーセント落とされる事実」というスレッドが立った。スレ主は、
「おかしいよ」
と納得いかない様子だが……。
将来の夢「何事も無く平穏に暮らしたい」で落ちた人も
就職や転職のアドバイス本などに掲載される参考文では、他の志望者と似たような内容になってしまう。自分の中にやりたい仕事が特にない、という人もいるだろう。それなら、生きていくためにお金を稼ぐ手段として仕事をする、というのも理解できなくはない。
ただ、正直すぎるのはよくない。
「ワイは将来の夢聞かれたら何事も無く平穏に暮らしたいです言ったら落ちたで 思い出してもクソ腹立つわ」
と、落とされた経験を持つ人もいる。時には建前を言うことも必要だろう。
中には、「どこかで聞いたゴミみたいなテンプレきれい事いう奴よりは好感持つな」と書く人もいたが、スレッド内ではスレ主は「落とされて当然」と断じる人がかなり多い。
「ガキみたいな解答は落とされるだろ、人生に必要なものは、酸素ですって言ってるようなものだろ」
「強盗も同じこと言うから」
企業は「業界の中でなぜうちを選んだのか」という明確な理由が欲しい
スレ主の発言がまずかったのは、面接官がなぜ志望動機を質問したかを考えなかったことだ。お金のためというのは前提でしかなく、「その上でなぜうちを選んだのか聞きたい訳で」というのだ。まあ、もっともではある。
ということで、「お金のためです」という答えは、面接官からすれば期待はずれだ。 たとえば営業が自社製品を売るとき、顧客から「なぜこの商品を勧めるのか?」と聞かれたとする。営業が「売上が欲しいからです」と答えたら相手はどう思うだろうか。顧客が知りたいのは、性能、価格、サイズなど、その製品の良さや使うことのメリットなはずだ。
語弊はあるかもしれないが、雇用では取引の面もある。企業側へ自分を雇うことでの利点を示すような回答を心がけたい。