一人暮らしの3人に1人「病気のときや落ち込んだときに孤独感じる」 将来の夢は「幸せになる」
全国宅地建物取引業協会連合会と全国宅地建物取引業保証協会は3月19日、「一人暮らしに関する意識調査結果報告2018」を発表した。調査は今年1月にインターネットで実施し、18歳以上の男女2800人から回答を得た。
一人暮らしをしている1374人に”自由さ”について聞くと「とにかく自由きままなところがいい」が60.3%で、ついで「自由だけど、自分で考えて行動する力が身につくところがいい」(20.2%)が続く。
“孤独”については「ほとんど感じることがない」が42.7%。「特に病気や体調が悪いとき、落ち込んだときに孤独を感じる」(35.5%)という人も同じくらいいるが、一人暮らしをする人は比較的自由を謳歌していることがわかった。
5人に1人は家族と1年に1回も合わない
友人・知人や彼女・彼氏が訪ねてくる頻度を聞くと月に「0日」が52.8%で最多。0日と回答した人を除くと、平均訪問日数は月に6.6日だった。人を家に呼ぶ人とそうでない人とが二極化していると言えそうだ。また女性は年齢が高くなるに伴って「0日」の構成比が高くなる傾向がある。
家族と年に何日程度会うかについては、「0日」(19.9%)を除くと、平均24.8日。長期休暇での帰省もあるが、月2日程度会っている計算になる。特に女性は40歳以上で「30日」を超えており、女性50歳以上は「100日以上」が12.3%。一方、30歳以上の男性は「0日」が多くなっている。
冷蔵庫の中にいつも入っている食材・食品を聞くと、上位3位は「卵」(19.6%)、「ヨーグルト」(17.4%)、「牛乳」(17.0%)が占めた。他にも野菜や飲み物などの定番食材・食品を挙げる人が多いが、中には「デスソース」「プロテイン」「ウエイパー」など特徴的なものを入れる人も。また「冷蔵庫がない」という人も少数ながらいた。
部屋で着ている服については「部屋専用の服」(74.6%)が多く、次いで「外で着ている服と変わらない」(22.1%)となっている。「下着のみ」(8.6%)や「全裸」(5.7%)は少数だが、一人暮らしをしていない人(1426人)と比べると、少し高い傾向がある。
将来の夢「ペットと暮らす」「老後の安心」「無事に死ぬ」
全員に隣人・ご近所の迷惑行為について聞くと、大半の項目で「特に行動したことも迷惑だと思ったこともない」が半数を超えている。しかし「騒音」は約半数の47.7%が迷惑だと回答している。
騒音で「直接注意をしたことがある」「管理人などに相談したことがある」が1割を超えた。一人暮らしで困ること・不安なことは「経済的に厳しい」(41.4%)、「病気の時に不安」(32.5%)、「家事が面倒」(29.0%)をあげる人が多い。
ちなみに夢を聞くと1位は「幸せになる」(43.4%)だが、2位が「お金持ちになる」(32.1%)となっている。他の夢には「ペットと暮らす」「海外移住」など住環境のこと、「子どもの成長」「老後の安心」「無事に死ぬ」などライフステージに関することが挙がっている。