子どもに『ウルトラマン』最終回のネタバレする父親は駄目? 困惑する母親に寄せられた反応
先日、はてな匿名ダイアリーに『ウルトラマンのネタバレ』というタイトルの投稿が寄せられた。かなり端折って説明すると、投稿者は子持ちの女性。最近は4歳の息子がウルトラシリーズにハマッたそうだ。
最近は動画配信サービスで過去の作品に触れることも容易い。この母親は「やっぱ古典からだよなぁ」と、初代『ウルトラマン』を息子に見せることを思いついた。
しかし、ここで思わぬ展開が訪れる。4歳の息子がふと「最後にゼットン勝つんだよね」と発言したのだ。投稿者は最近ネットで最終回の顛末を検索してその事実を知ったため、驚いたという。(文:松本ミゾレ)
「ゼットンが勝つのは常識だから言っても悪くない」という夫にモヤモヤ
ゼットンとは、『ウルトラマン』最終回に登場する最後の敵、宇宙恐竜ゼットンのことである。対ウルトラマンの切り札として侵略者が用意していた最強の怪獣で、ウルトラマンはこの敵に文字通り手も足も出ずに完敗してしまった。
最終回に無敵のヒーローが倒されてしまうという展開は衝撃的ではある。しかし、息子は既にその展開を知っていた。その理由は「パパが教えてくれたよ」の息子からの一言で投稿者も理解した。
彼女はすぐに夫に詰め寄ったが、夫は悪い事をしたという意識もなく「ゼットンが勝つのは常識だから言っても悪くない」と発言したそうだ。そこで彼女ははてな匿名ダイアリーに投稿し、夫が正しいのか自分が正しいのかについて意見を募っているわけである。
「子どもが観たいのはストーリーじゃなくてウルトラマンと怪獣」という声も
ここからが本題だ。投稿者は、子供に対して未見の作品の顛末を喋ってしまった夫の言行が正しいのかどうかについて意見を聞きたがっている。しかし、今回のようなケースは特殊だ。なんせ対象がゼットンである。
この投稿に寄せられた、参考になりそうな意見をいくつか紹介したい。
「ネタバレはありえない! 相手が子供だろうが大人だろうが! 相手から物語の楽しみを奪う行為だからだ!」
「同じく4歳の息子がウルトラマンにハマってる自分の感想を言わせてもらえば、子供が観たいのはストーリーじゃなくて、ウルトラマンと怪獣」
「子供にはネタバレしない方がいいと思います。先を知ってたらドキドキワクワクしないじゃない」
と、色々な意見がある。まず『ウルトラマン』はもう何十年も前の特撮作品で、個人的にはネタバレもクソもないと思っている。加えて、ゼットンにしたって怪獣図鑑なんかを読めば「ウルトラマンを倒した」と書いてある。
つまり、怪獣好きな子供たちにとってはネタバレが当たり前になっている。僕も、30年近く前に買ってもらった図鑑で、ゼットンがウルトラマンに勝つことを知った。その後、再放送で実際に最終回『さらばウルトラマン』を見て「ああ、こうやって終わるのか」と納得した次第で、別にショックも何もなかった。
引用した意見にもあるが、子供はドラマの展開よりも、結局怪獣とウルトラマンの活劇が見たいというのは実際のところではなかろうか。そこまで神経質にならなくてもよさそうだ。