「ノルマがないに越したことはない」と思う人は多いはずだが、世の中には、ノルマを課されがむしゃらに働く人が少なくない。企業口コミサイト「キャリコネ」には、ノルマに関する声が寄せられている
「住宅販売していました。完全成果主義です。毎月のノルマは売上200万円。売上が199万円以下だと手取り給与は15万円。200万円だと手取り30万円。300万円だと35万円。400万円だと40万円。500万円だと45万円。(中略)というような感じになると思います」(販売アドバイザー、30代後半、男性、正社員、年収600万円)
住宅は”大きな買い物”といわれるだけあって、ノルマの額も高く設定されているようだ。たった1万円の差で手取り額が15万円も変わる「200万円の最低売上額」は、社員にとって大きな壁だったに違いない。【参照元:キャリコネ】
「時間外労働は減らされるのに目標は上がり続ける」
「料理教室という職場だけあって雰囲気は、表向きにはいいと思う。でも個人ノルマがあるので、裏では悪口のオンパレード。ノルマを達成するためには、生徒様とのコミュニケーションが必要。生徒様の悪口を言っている先生もいた。毎晩、社員全員の成績が送られてくる。もちろん休みの日も。社員全員が見られるサイトに、全国の社員の順位が張り出される。就職説明会の時は、ノルマという言い方ではなく、目標と言っていたが、実際にはノルマ同然」(販売促進、20代前半、女性、正社員、年収300万円)
「目標が厳しい。時間外労働は減らされ、一方で目標は上がり続ける。給料も上がらないのに責任ばかり増える。中小企業は基本的に相手にしていない」(法人営業、20代前半、男性、正社員、年収350万円)
生徒ありきの教室・学校経営の裏側は、ドロドロしているようだ。生徒が入学しないと経営は成り立たない。就職前は「目標」という言い方をすることできつい印象を和らげていたようだが、実状がノルマであれば、裏切られたと感じてもおかしくない。
「仕事のノルマが不明」な人も「上司に相談しても横に流される」
「上がり続けるノルマと行わなければならない配送業務に追われて余裕がなくなった為。残業が多く自身のスキル向上を感じられない為」(ルートセールス、20代後半、男性、正社員、年収360円)
という理由で退職した人もいる。ノルマ達成のプレッシャーが強すぎると、精神的なゆとりがなくなり、仕事に身が入らなくなってしまう。重すぎるノルマを課して良いことなど1つもない。
「仕事のノルマが不明で上層部の指示で動いている。上司に意見を相談しても横に流される。監視が強く、ほかの先輩に分からないところを尋ねたりすると上司から睨まれる」(技術関連職、40代前半、男性、正社員、年収250万円)
各社員に割り当てられるノルマはあるはずなのに、それを明確に伝えないマネージャーも存在するようだ。「いつまでに何をするか」という指示出しは、管理職に求められる最低限の役割といえる。数字に加えて職場の人間関係も悪いとなると、働く意欲を失ってしまいそうだ。【参照元:キャリコネ】