証券業界に絶えぬ「ブラック」のウワサ 壮絶パワハラのネット書き込みは本当?

「ブラック企業」というと、多くの人は飲食や小売を思い浮かべるかもしれない。いや、介護やITの方が厳しいと訴えたい人もいるだろう。しかしネットでは、高給イメージのある金融系、特に証券会社にもブラック企業が多いという話題に事欠かない。

2月12日にも、「たぶん世界で一番ブラック企業に勤めてたけど質問ある?」というスレッドが2ちゃんねるに立てられた。大手証券会社に勤めていたというスレ主が「地獄」のような日々を振り返っている。

「皆様のおかげでご飯を…」と土下座

成績不振を理由に土下座

成績不振を理由に土下座

会社名は明かされておらず、真偽のほどは分からないが、ネットでは同業者と思われる人たちから「どこの証券会社もこんなもんだよほんと」など、何を今さらと言わんばかりのコメントがついている。

まずはスレ主の体験をまとめてみよう。彼は日東駒専レベルの大学を卒業後、新卒で大手証券会社に入社。研修を受けて、都市部の支店に配属された。

配属初日、いきなり課長から丸刈りを命じられると、2日目からは朝3時に起きて自転車で出勤の生活が始まる。5時に出社する上司より早く出社しなくてはならず、始発では間に合わないためだ。

ひたすら飛び込み営業をかけ続けたが、スレ主はなかなかノルマをこなせず、朝礼で「皆様のおかげでご飯を食べさせていただいてます」などと土下座して回ることが日常化した。ノルマ未達成の社員が、それ以外の社員に詫びることになっているのだ。

そのうち土下座以外にも、私用の携帯を奪われて登録先に片っ端から営業電話をかけさせられ、友だちを失うはめに。さらに個人の借金でノルマ分を買わされたり、暴力を振るわれるなどのパワハラを受けたりするうちに、心身ともに追い詰められてしまう。

「朝毎日トイレで血を吐いていた。ノイローゼにもなっていて、怒鳴られていても椅子につかまっていないと立っていられなかった」

退職する際に会社を訴える選択肢もあったが、精神的にも体力的にも消耗していて裁判する気にならなかったという。

ライバル減らしのための「陰謀」という声も

これを読んだネット民たちからは「よくあるネタをコピペしてるだけw」と信ぴょう性を疑う声もあるが、証券マン経験者やその友人と思しきユーザーから、さらに恐ろしいエピソードが寄せられている。

「証券会社は昔からこんな感じ。だから中途採用が凄く多いし高卒でも結構入ってくる」
「いつもノルマ達成できない40代の営業マンが飲み会でパンツ脱がされてた」
「気の弱い営業のオッサンは客に電話する前に、上司に『気合いだ』とか言われて殴られたあと日本酒イッキさせられたりしてた」

ある人は、友人の証券マンから「証券会社なんて絶対就職するもんじゃない」と言われたという。少なくとも心身ともに相当タフでないと務まらない仕事なのは間違いなさそうだ。

それでも志望者が減らないのは、給料が良いからだろう。金融業界は毎年のように文系就活生の人気企業にランクイン。ネットで過酷な労働環境のウワサが立つのも「証券行きたい人が(ライバルとなる)志望者減らすためにやってるんでは」という陰謀論がささやかれるのも、この裏返しと言える。

「ブラック言われる看護とか飲食と違って、給与面はしっかりしてるからいまだに人手不足にはならないんだろうな」

給料がよければブラックではないという声もあるが、本当にそう言い切れるのだろうか。就活生にはこうした情報も参考にしながら、実際に働いている人の声をより多く聞いて総合的に判断することをお勧めしたい。

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