ブラック企業に洗脳される人は少なくない。その感覚に慣れてしまうと、ホワイト企業での何気ない日常に感動したり、いい意味での衝撃を受けたりしやすい。現にキャリコネニュース読者からも、
「太陽が登ってから出勤できるようになったし、沈む前に帰れるようになった」(30代男性、販売・サービス職)
「昼休みがある。昼食を食べられる」(20代男性、技術職)
「休みが取れること。転職して21時というのは遅い時間だということに気付かされた」(60代女性、管理・事務職)
といった声が寄せられている。前職のブラック企業と、現在のホワイト企業のち外について語る40代女性の声を紹介する。
「ブラック企業はウソが当たり前。人間不信になった」
前職では、社長の気分次第で昇給が決まり、何年かぶりに給料が上がった際には「昇給を忘れていた」と言われた。しかし現在の会社では入社2年目のときに、「少ないので気持ちくらいです」と言われて給料明細を見ると、万単位の昇給に驚いたという。
さらに、「ブラック企業はウソが当たり前で、入社前の就業時間と実態が違う。何度も確認していたので人間不信になった」という。退社時間についても、
「帰りに押すタイムカードは、定時5分すぎ以降に押さなければ『早い』と言われるため、みんながタイムカード前で待っていました。ホワイト企業は、大半の人が定時ぴったりに退社」
といった違いがあるという。
また前職では、就業時間前の出社を強制され、20分間の掃除タイムがあった。遅れると謝罪しなければならなかった。現在の会社では、就業前の強制出社はなく、早く来ても自由時間で、雑談したりできる環境だ。
前職ではクレームの連絡も多く、その内容は「社長の対応が悪い」というものが大半だった。女性が社長に報告すると、「電話は無視」と指示されたという。現在の会社は、「物腰が柔らかく丁寧な従業員や客が多い」そうだ。
「給料を手渡しされる際には説教があり、お礼の言葉も求められます」
さらに前職の会社では、事務所には来ない社長の後妻が、「社長の浮気や社員が会社の悪口を言っていないかなどを常にカメラで監視していた」という。なお、後妻は社長の元愛人で、先妻を追い出している強者だ。
「後妻は社長の不在時に、会社のマイナスな話をした人を家に呼び出して説教していました。ホワイト企業は、セキュリティ会社の防犯カメラがあるだけ。ブラック企業は給料日が決まっていなく、給料を手渡しされる際には説教があり、お礼の言葉も求められます」
説教が長い人は、就業後に4時間近く社長夫婦に怒鳴られていたという。ホワイト企業は、「決まった日に前払いで振り込まれます。給料明細もちゃんと総務から渡されます」と綴っている。
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