会社の顔である社長。経営陣であり、影響力も大きいだけに、暴走すると厄介なことになる。キャリコネニュース読者からは、
「7年間昇給、賞与一切なし。ボーナス前になると、社長から難癖のメールが送られ、難癖をつけた叱責なども」(50代女性、事務・管理)
といった声が寄せられている。今回はブラック企業の社長から受けたブ被害エピソードを紹介する。
ボイスレコーダーを出すと「人間性を疑ってしまう」
40代男性は、「残業100時間超えが当たり前」という職場について綴っている。特に男性が強調するのが、”女帝”と呼ぶ社長の言動だ。
「ボーナス時期になると、女帝社長の意味不明な一人妄想劇場が始まり、結局は『機嫌悪くなったから支給しない』で終わる。やたら会社の経費をプライベートで使い切った挙句、ボーナスは、お歳暮で来たちんけなお菓子や安いゼリーの現物支給」
そんな社長のボーナスは400万円。年間だと800~900万円になる。日々5000円もする国産和牛のステーキを食べているが、「お金ないから、安く慎ましやかな生活してるの」と言う。さらに、
「ある日、ボイスレコーダーを突きつけたら、『こんなのは機械が生み出した偽証で何の証拠にもならない。お前はこんな責任のない所業をしているの?人間性を疑ってしまう』と言われボイスレコーダーを破壊された」
男性が年末年始に帰省しようとした際には、「親が迷惑するから帰省は認めない。私はお前の母親が、お前が帰省しないで欲しいと思っているからこそ代弁している」と言われたこともあった。
「経営者だからって、訳わからないことを言われる筋合いもない。それに偽証や人間性を疑われるようなことをしているのはどっちだよ」
と呆れている。
「営業所がある土地は、会社の土地だから月極で貸している」と駐車場代を天引き
30代男性(サービス・販売・外食)は、現場を知らない2代目社長について明かす。今は亡き会長の娘でありながら、「誰が働いて会社の利益を生んでいるのか知らないと思う」という。
「本社役員の報酬が異常に高く、本社勤務の内勤社員も給料が高い。ボーナスも休暇もあるが、現場社員は薄給でボーナスも休暇もなし。労組を立ち上げる話が何度も出たが、その度に全社員が朝礼に参加させられ、社長は『労組を立ち上げると会社の不利益になるので認められない』と延々説教」
そんな社長は、自宅の備品を会社の経費で購入している。しかし購入後、自宅の雰囲気に合わないと、新品でも会社の倉庫に放置するという。それにも関わらず「経費は削減しろ」と言うため、男性は「どの口で言ってるんですか?」と呆れている。さらに、
「自家用車で通勤している社員は給料明細に『駐車場代』と表記され、毎月引かれている。理由を聞いたら、『営業所がある土地は、会社の土地だから月極で貸している』と」
医療・福祉業の30代男性が残念に感じているのは、「勉強会という名目で時間外に職員を集める」社長だ。名目は勉強会だが、その内容は施設が発行する本の執筆だという。男性は、
「『業務の合間にやれ』と言われていますが、結局時間外にやっています。残業代はでません。その理由は『だって建前は勉強会だから』」
とこぼしている。
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