ブラック企業からホワイト企業に転職すると、あまりの待遇の違いに驚く人も少なくはない。ホワイト企業への転職で目の当たりにする待遇は、どれも別次元に感じるだろう。技術職の30代男性はキャリコネニュースに、
「新卒でいわゆるブラック企業に就職。有休という概念がないところだった。29歳で転職したら、給料明細に『有休』という欄があることにまずビックリした」
という投稿を寄せている。管理・事務職の40代男性も、前職との違いを有給休暇から挙げている。前職は有休を取りたくても取れる雰囲気ではなかった。しかし今では自由に使えるだけでなく、上司も有休取得を「やたら促す」という。
一番驚いたのは「プロパーの中は、このホワイトさが当たり前と思っている人がいること」
男性は現在の職場と前職の違いについて、
「上司や役員がすごく気を遣ってくれている。決して無理をさせない。自分の仕事の内容や進捗状況を上司も含めて他の社員もわかっている。これ、よく考えれば当たり前の話なのに、ブラックではあり得なかったので、おいそれと休めなかった」
と綴る。現在の会社は、「お世辞にも大企業とは言えない規模」だという。それでも管理システムやインフラは整備されている。朝礼や昼礼はなく、会議のようなミーティングが必要最低限で行わる。また、
「男性なのに私服通勤。社内に無駄に競争があったりピリピリしたりしてない。穏やかでのんびりとしている」
と満足そうだ。
管理・事務職の20代男性は、前職との違いについて「残業代がちゃんと時間に比例する」と綴る。前職は「定額制の働かせ放題で、お情け程度」しか支給されなかった。
「今の会社には『業務時間を管理する』という概念が存在する。ブラック企業にはその概念も担当部署もなかった。でも一番驚いたことは、ホワイト企業しか知らないプロパーの中には、それが『当たり前』だと思っている人がいること」
それゆえ「権利ばかりを主張し、平気で福利厚生にも文句を言う人がいる」と述べる。男性は、「ここみたいに福利厚生が整う会社なんてほとんどないのに」と改めてギャップを実感しているようだ。
「会社はしっかりと年代別教育をしてくれる。年功序列はそれなりに素晴らしい習慣」
管理・事務職の40代男性、中途採用を滅多にしない同業の老舗企業へ転職した。貴重なホワイト企業への転職で、男性が最も感銘を受けたのは、年功序列がしっかりと残っている風土だった。
「取りあえず課長までは一律に昇進できます。私も同業からの転職なのでプロパー社員と同じように昇進昇格し、入社して十数年経った現在は課長をしております。年功序列は悪くいわれることもありますが、私はそうは思いません」
その理由として、会社がしっかりと年代別教育をしてくれること、社員もそれに応えることを挙げる。男性は「ポストによって得る知識や技能もたくさんあるので、年功序列はそれなりに素晴らしい習慣だと思っています」と語る。年収は前職と比べて倍以上になり、
「そもそも中途採用が少ない会社なので、プロパー社員と中途採用社員との軋轢もありません。私もすぐに馴染むことができました」
と述べている。世の中からブラック企業がなくなり、ホワイト企業で幸せを掴む声が一人でも多く増えることを願うばかりだ。
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