ヒラ社員として働き続けたい”出世したくない症候群” 疲れ切った管理職を見て幻滅 | キャリコネニュース
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ヒラ社員として働き続けたい”出世したくない症候群” 疲れ切った管理職を見て幻滅

誰しもに出世欲があるわけではない

誰しもに出世欲があるわけではない

出世は男の本懐という言葉、最近あんまり聞かなくなった。まあ大っぴらに言わないだけで、心の中でそう思っている人もいるんだろうけど。

逆にこのところは「あんまり仕事、仕事ばかりの人生っていうのもね」といったようなスタンスの人が増えている。いい大学に入って出世し、社会的なステータスを得るために結婚をするという図式は過去のものとなった感もある。今後もこの傾向はしばらく続く気がする。(文:松本ミゾレ)

「出世しない奴は勝ち組、出世して管理職になった奴は負け組」

先日、5ちゃんねるで大層面白いスレッドを見つけた。「【気楽】 出世したくない症候群 36【定時退社】」というのがそのスレなんだけど、ここに書かれている内容が結構目を引く。

「出世しないと定年までいられるが、管理職になるとリストラ候補
出世しなくても基本給は年齢×一万円、ボーナス6か月以上貰える
出世しなければ転勤拒否できるが、管理職になると転勤拒否できない
大企業だと組合員は異動、転勤、出向、転籍は本人の同意が必要
出世しない奴は勝ち組、出世して管理職になった奴は負け組」

まあ、この主張がことごとく正しいとは思わないが、きっとスレッドの住人たちだってそれは分かっているはず。むしろ、上記のようなケースは今の御時世では恵まれているほうだろう。ただ、彼らの多くは「出世したくない症候群」なのだから、そこは大きな争点ではない。

どちらかと言えば、出世したことで苦労が増えてしまっている人たちを憐れむような書き込みなんかが多い。

「食堂で(課長を)見かけたんだけど犬がメシを食うようにごはん食べてた。しんどいんだな」
「(昇進することで)出世コースに乗ったと勘違いして家を建てることにさせられたり、嫁がいい条件の仕事辞めたりとろくでもない人生が始まる」
「課長なんて幹部からは『しっかり仕事やらせろ』とプレッシャーかけられ、ヒラからは『煩く言う嫌われ者』でしかない。(中略)上が沢山いて係長より上には行けない俺からしたら逆に良かったとしか思えない」
「去年は子供が扶養から外れて、さらに社会保険料の建て替えもしなくなって源泉徴収がその前まで8万だったのが12万になってた。管理職とかだともっと払ってるんだろな」

などなど、大分ネガテイブな意見が多い。こうやって見ると確かに出世しないほうが幸せのようにも感じる。

「出世できないんじゃなくて、しないんですよ」という人の日常

僕は周囲の友人知人に、仕事についての質問をしない。だから実際どれぐらい平社員の方がラクで、出世すると辛いのか、ということまでは分からない。でも、順調に出世しているはずの友人がSNSで「仕事がつまんない」みたいな書き込みをしているのは、よく目にする。

しっかり出世して昇給しても、それに見合う喜びがお金の面以外で見い出せないと疲れてしまうのだろう。

このスレには、出世には興味がないが適当に平社員をやっているという人たちの、日々の様子なども書き込まれている。前者との対比になるかもしれないので、こちらも紹介したい。

「資産運用で頭を使ってるから仕事では頭使いたくないんだよね。雑務適当にやってりゃいい平社員が最高」
「外回りになったけど楽すぎて笑える。数件回ってあとは喫茶店か車の中でスマホで遊べる」
「今日はバレンタインデーで有給取った。嫁と娘と一緒にチョコ作りだよw」

いかがだろうか。なんか、こういう生き方がアリな時代になってるような気も、してこないだろうか。あえて出世しないという選択肢。それをガチで選んでるっぽい人もいるというのは意外だが、お金だけあっても、友達も趣味もない人生なんて面白くはない。どちらに比重を置くのが自分のためなのか、ちょっと考えてみてもいいのかもしれない。

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