10万円の特別定額給付金を「生活費に使いたい」と考える人は多い。東京都の30代男性もキャリコネニュースに「制度の趣旨通り、家計に計上します。特別な使い道はありません」といった声を寄せている。ただ一口に生活費といってもさまざまだ。サービス系で働く東京都の30代女性は、
「シングルマザーです。コロナの影響で子どもの預け先が不十分のため、時短で働かざるを得なくなりました。10万円でその給与の差額を補填します。それにボーナスも少なくなりそうなので貯金しておきます」
という。北海道でパート・アルバイトをする60代女性は、
「シングルの親に代わり孫を預かっているので、給付金は生活費に回します。でも食費や光熱費の支出が3倍になり、10万円では足りない状況です。一人親や事業者の救援・補償などはよく聞きますが、自分たちのような立場は泣き寝入りでしょうか」
と家庭ごとに事情は違う。沖縄県の40代男性も「生活費や支払いなどに使います」という一人だ。ただ男性は持論も展開させている。(文:鹿賀大資)
「子どもが自由に使えるお金として給付される訳ではありません」
男性が主張するのは、子どもに対する10万円の使い道だ。「子どもに支給の権利があっても、使う権利は親にあると思う」という。
「今回の10万円は生活を支えている人に給付されるのであって、子どもが自由に使えるお金として給付される訳ではありません。それを教えられない親も親です。税金を払っているのは誰ですか?ちゃんと暮らしていけるのは誰のおかげでしょうか?そこを履き違えている子どもに、ちゃんと教育すべきだと思います」
さらに、
「今回の給付金の条件を選挙権がある人を対象に、一律20~30万円にした方が良かったのではと思います。それなら現在のような給付に遅れが出ている状況でも納得いきます。独身や家庭がある方でも文句はないかと」
男性は「政治家に目を向けない若者もこのままじゃいけないと思い、選挙にも行くのではないでしょうか」と綴っている。
「給付金は赤字国債!本当に困窮している人に支給すべき!」との声も
富山県の金融・保険系企業で働く60代男性も「子どもは現金支給の対象とすべきではない」という。その理由について
「そもそもこの給付金は赤字国債で、後から国民に増税を課して丸投げする魂胆の産物でしょう!」
と持論を述べる。また、
「そんなお金を素直に喜べません。本当に困窮している人々にのみ支給するべきで、誰彼構わず一律支給はおかしいと思います。最低でも成人年齢以上で検討してほしいです。当初、案に挙がった家族単位での30~50万円支給とすべきだったのでは」
と憤慨している。そんな男性は自身の10万円の使い道について「飲食店や居酒屋など困窮した業種に使いたい」と考えているそうだ。生活に少しは余裕があるのか、それとも自分より他人のためを思っての考えなのかは定かではない。
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