深夜のファミレスにチーマーの大群、ワンオペのバイトはどう対応する? 20年前の体験記 | キャリコネニュース
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深夜のファミレスにチーマーの大群、ワンオペのバイトはどう対応する? 20年前の体験記

ファミレスのすごい客

ファミレスのすごい客

20歳前半、夢に挫折し人生を迷走していた僕は、借金を抱えつつ数々のアルバイトを経験してきました。以前パチンコ店で出会った客について書きましたが、今回はファミレスで働いていた時に出会った客について振り返りたいと思います。

20年前は、大型店舗でも深夜はホールを1人で回すことがほとんどで、とにかくさまざまなお客さんに1人で対応していました。酔っ払い、今にも死にそうな女の子、22時過ぎに当たり前に制服で入ろうとする学生。

お客さんを評価できるほど僕自身立派な人間でもないのであくまで「えっ?マジ?」とびっくりしたエピソードをお伝えします。(文:ちばつかさ)

地元のファミレスでは想定外の人と遭遇することも

深夜のファミレスというのは”秘密”を知る現場にもなります。特に地元に近ければ近いほど「え?」という場面に遭遇することも多々あります。知っている人が明らかに何かを売付けられていたり。大体そのような人たちの注文はドリンクバー2つです。

ある日、いつものように深夜シフトでホールに立っていた時でした。深夜に1組のカップルが入ってきました。どこか見覚えがあると思ったら中学時代の同級生だった男女2人。

「そことそこが付き合う?」というまったく想像もしなかったカップルで、僕の顔をみたとたんお互い「えっ?」ってなりました。ファミレスで働いているとこういう出来事によく遭遇します。別の日、その「えっ?」はラストオーダー1分前に起きました。

チーマーと打ち解ける方法はこれだ!

チーマーなのかカラーギャングなのか。今はこの言葉も死語になりつつありますが、当時はヤンキーや暴走族とは別の”怖い若者集団”が街を賑わせていました。『池袋ウェストゲートパーク』というドラマが流行っていたのもあり、それを真似た若者も多かったのでしょう。

働いていたファミレスはラストオーダーが深夜1時半で閉店が2時だったんですが、深夜1時29分に来客が。ボスっぽい兄ちゃんを皮切りに、若者がゾロゾロと総勢約15人。閉店間際のお客が誰もいない席を陣取り騒ぎ始めます。

ホールには僕1人だけ。ビビったらあかんとまず下手に出つつ様子を伺います。でも怖いと思われがちな彼らですが、否定せずに理解しようとすれば、あちらも優しく接してくれるんです。

そのときも「何して遊んできたの?」とか「夜中によくこれだけ食べれますねー?夕飯食べてなかった?」とか、相手を否定せずに聞くと普通に答えてくれました。その日売れ残って廃棄する予定だったライスを「せっかくだからライスサービスするよ」と大盛りに。

それが功を奏してか、閉店時間は30分ほど越えてしまいましたが「お兄さんに迷惑にならないように帰ります」「ありがとうございました!」と大きな混乱もなく帰りました。

数々のお客さんが訪れるファミリーレストラン。当時の経験は今の仕事に役立っています。接客中にラブレターをもらったこともあるし、お客さんに恋をしそうになったこともある。勧誘もされたし、クレーマーと対峙したこともあります。

昼間と深夜でファミレスの空気はガラッと変わりますが、どれもが人間のリアルでなんですよね。今じゃすぐにSNSで発信されたり、逆に危機感のないアルバイトが面白半分で動画投稿をする”バイトテロ”が問題になったりすることもあります。

でも、それだけたくさんの人間がいて、たくさんのことが起こっているということ。そんなことを感じ取ったアルバイトの経験でした。

著者近影

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【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で”野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】

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