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格闘ゲームが衰退した原因は「古参が新規を排除するから」という説は本当なのか

画像はイメージです

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どんなジャンルにも言えることだけど、古参が幅を利かせていると新規ユーザーが入り込む余地がなくなる。その結果どんどん世界が狭くなっていき、やがて人もいなくなって廃れる。

ガンプラの世界なんて、割とその傾向がかねてより強い。昔からガンプラだけにはこだわって生きてきたオタクたちが、SNSでちょっとライトユーザーが組み立てた画像をアップすると、上から目線で評価したがる。

そうなったらやっぱり傍から見ても気分が悪いし、いきなり突っかかってこられた新規ユーザーは「は? 気持ち悪い」と思ってさっさと撤退してしまうものだ。

素組みしただけ、シール貼っただけの完成したプラモを自慢する他人に、わざわざ難癖つける奴もいるし。

ガンプラを例に挙げたものの、こういうのはどんな遊びにも付いて回るもの。それこそ、対戦型のゲームなんて、古参が偉そうに(実際強いから仕方ない部分があるけど)ふるまってる様子を見ることも、たまにある。そして今、この手のゲームって往時ほどの人気はない。

でも、従来の対戦型のゲームが廃れた理由って、古参のイキリだけが原因だろうか? 原因の一つとして大きいのは間違いないかもしれないが、本当にそれだけだろうか。(文:松本ミゾレ)

初心者がコンボを練習しているのに乱入してフルボッコにしてくる古参プレイヤー

先日、5ちゃんねるで「ばくれつけん」の入力のコツを調べてみると、偶然にも「格闘ゲームが衰退しちゃったのってオッサンが全力で新規を排除するからだよな?」というスレッドを見つけた。

スレ主はスレッドのタイトルにあるような主張をしている立場であるが、僕個人の意見を言わせてもらうと、やっぱりそういう側面はあると思う。というのも、ゲーセンによっては稼働中の格ゲーで遊んでいると、後ろから「全然なってないな~」みたいな小言を吐いてくる常連さんってのがいるのだ。僕は実際にそういうの遭遇したことがある。数は少ないけど、いるのだ。

時には練習してるときに乱入されてボッコボコにされたりなんかしてね。地道にコンボの練習とかやってるときに、オンゲーの初心者狩りよろしくフルボッコにしてくるのだから、やっぱり気分は悪くなってしまう。こっちもお金を使ってやってるのだ。

僕はこれを『鉄拳5』で経験した。根性がないので、もうそれっきり格ゲーは触らなくなったけど、人によってはムキになって頑張って、どうにか古参にも勝てるようになるってこともあるんだろう。そういう人は尊敬する。

「ゲーセンからブレイクしたシューティング格ゲー音ゲーは全部死んだ」という声も

ただ、古参ゲーマだけが原因で格闘ゲームというジャンル自体が衰退していくはずがないという気もする。これについてはスレッドでも色々と書き込みがあり、冷静な意見も多い。

ちょっといくつか、引用してみたい。

「多様化の結果人口が減っただけ」
「ゲーセンが終焉したからだよ」
「言われてみればゲーセンからブレイクしたシューティング格ゲー音ゲーは全部死んだな。流行りのバトロワ系を除くと生き残ったのは昔ながらのRPG、アクション、レースぐらいか」

と、このように「なるほど、そういう意見もあるのか」という気持ちにさせてくれるものがいくつか目に付いた。ジャンルの多様化によって昔ながらのユーザーもたしかに減ってるし、面白いコンテンツもどんどん増えていく。そしてゲーセンも最近は少なくなっているし……。

にわかをあざ笑う古参に嫌な気分にさせられた経験のある僕としては、ついつい「あいつらが悪い!」と言いそうになってしまうが、まあ後ろ向きで閉鎖的な古参だけの力でコンテンツが死ぬなんてことはないか。

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